糸魚川市官製談合事件 両被告に有罪判決 新潟地裁 談合事実を認定

 昨年12月、糸魚川市が入札を行った公共工事について、予定価格を入札参加業者に漏らしたとして官製談合防止法違反などの罪に問われた当時の建設課係長、久保田雅樹被告(48)と教示された予定価格を基に入札し公契約関係入札妨害の罪に問われた当時の猪又建設営業部長、古川浩被告(70)の判決が27日、新潟地裁であった。岡田真生裁判官は久保田被告に懲役1年6カ月、執行猶予3年(求刑懲役1年6カ月)、古川被告に懲役1年、執行猶予3年(求刑懲役1年)の有罪判決を言い渡した。

 岡田裁判官は、久保田被告が昨年12月に行われた押上新駅公衆トイレ整備工事の入札について、古川被告と共謀し、予定価格を教示したと認定。「被告人両名の間で繰り返されてきた同様の行為の一環」として常習性があったことも認定した。

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