Seven Billion Dots、自主企画イベント『HOPE』のライブレポートが到着

8月27日@大阪・OSAKA MUSE

2021年2月に予定されていたものの、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により延期となっていた、Seven Billion Dotsのアルバム『HOPE』を引っ提げての自主企画東阪ライブが8月に開催された。8月21日(土)に代官山UNITでAmber’sとの対バンライブ、8月27日(金)にOSAKA MUSEでLOCAL CONNECT、アイビーカラーとの3マンライブが行なわれ、その大阪公演のレポートが到着。

荘厳なSEの中、青い光に包まれてメンバーが登場。1曲目は「マイナーロード」ミディアムバラードで始まる意外なセットリストだが、人生の別れ道で迫られる数々の選択の悩みをテーマに、それでも「夢を描く」と歌うのは等身大の自分達の今を象徴した幕開けか。

続く「Dive!!」で手拍子を煽り一気にスピードを上げ、迸るように「Play all night long」までソリッドな音像で一気に駆け抜けた。同期音源による音数を出来る限り廃し、出音を削ぎ落として聴かせる事を一つの課題にした今回の『HOPE』公演では、ほとんどの曲が4人のその場で出す音しか鳴らない誤魔化しの効かないLIVEになっている。ステージ上のメンバーは手応えを感じているらしく良い意味の緊張感を纏っている。4曲目、アコースティックギターの軽やかなカッティングから始まる「Maybe I」では少し緊張もほぐれたMasafumi(Vo./Gt.)の表情と伸びやかな唄が聴けた。

続く「MAZICA ROCK」はあっという間に過ぎ去った前半に楔を打つかのように放たれる猛々しいまでのダイナミズムでホールの空気を変えた。音符の多いリフに没頭するKen(Gt.)を支えるLyo (Dr.)がスクエアなビートを刻み、二人を繋ぐサポートメンバーKAZUYA (Ba.)のプレイが光る。

「春風」「もしもフィルムに二人だけなら」と猛暑の大阪でも爽やかな風を感じられた2曲から、終盤の「HOPE」ではアメリカン王道ロックサウンドを土台に不安な現実に対峙し、自分達の居場所を再確認するかのような力強い演奏を見せた。本編ラストの「Stay With Me」は彼らのメジャーデビュー曲。スケールの大きさと時代を切り開くリーダーの資質を垣間見せる彼らのLIVEでは定番になりつつある曲だけに、その演奏は初期の荒さも同期音源使用の飽和感も越えて4人のアンサンブルで精緻な輪郭を描きつつあった。

アンコールで披露した 「A piece of the world」は、インディー時代の代表曲。音楽を始めた頃の初期衝動や若さの万能感を詰め込んだこの曲。今の彼らはどのような思いを抱いて演奏しているであろうか。

Photo by MAIKO OHTAKI

【セットリスト】
01. マイナーロード
02. Dive!!
03. Play all night long
04. Maybe I
05. MAZICA ROCK
06. 春風
07. もしもフィルムに二人だけなら
08. HOPE
09. Stay With Me
10. A piece of the world

【Seven Billion Dotsワンマンライブ (タイトル未定)】

12月19日(日) 東京・Shibuya eggman
OPEN 17:30 / START 18:00
<チケット>
オールスタンディング 3,800円(税込・ドリンク代別)
・一般発売日:未定
・オフィシャル先行
受付期間: 8/25(水)12:00~9/5(日)23:59

Seven Billion Dots オフィシャルHP

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