『Metallica』30周年を祝してApple Musicで様々なアーティストによるプレイリストとコメントが公開中

メタリカが1991年8月12日に発売したバンド最大のヒット・アルバム『Metallica』、通称『ブラック・アルバム / The Black Album』。このアルバムの発売を祝してApple Musicでは特集ページ“メタリカの世界へ”(Enter Metallica)が展開されている。

この特集ページ“メタリカの世界へ”では、『Metallica』の音源やメタリカの楽曲、関連するラジオはもちろんのこと、10月1日に発売となるトリビュート・アルバム『Metallica Blacklist』に参加したジャンルを超える様々なアーティストたちがメタリカを中心に、ハードロックやヘヴィメタルの楽曲を選曲したプレイリストも掲載されている。そんなアーティストたちが選んだプレイリストとコメントを抜粋してご紹介。

<Apple Music:“メタリカの世界へ”> 

ヴォルビート

日本でも人気を誇るデンマーク出身のヘヴィメタル・バンド。フロントマンのマイケル・ポールセンは、1999年のオーケストラライブアルバム『S&M』の「No Leaf Clover』についてこう語っている。

「メタリカのファンが何か新しいものを待ち望んでいたときに、この素晴らしい曲が出てきた。この曲を聴くたびに、感情のジェットコースターに乗っているような気分になるんだ」

リナ・サワヤマ

新潟生まれ、ロンドン在住のポップシンガー、リナ・サワヤマはプレイリストに2003年のアルバム『St. Anger』からタイトルトラックを選曲。その理由についてこう語っている。

「このアルバムには批判も多いんだけど、個人的にはプロダクションの生々しさが気に入っている。支離滅裂なアレンジや、耳に真っすぐぶつかってくるむき出しのボーカルミックスなど、完成するまでの葛藤が細部にまで宿っている。いつの時代もメタルは創造性のダークサイドを追求してきた。特にこのタイトルトラックでは、他とは異質のユニークな醜悪が捉えられ、サワヤマのよりヘビーな側面に多大な影響を与えていると思う。それに、史上最高のスネアドラムも収録されているし」

J. バルヴィン

南米を代表するコロンビア出身のレゲトン、ラテン・ポップ・シンガーのJ. バルヴィンはプレイリストに「Wherever I May Roam」を選曲。

「僕が最初に好きになったギターリフは、彼らの曲から生まれたものだ。それがきっかけでギターを習いたいと思ったし、彼らと彼らのレガシーに感謝してる。彼らは音楽業界の一時代や世代を築いた。音楽的軌跡のあらゆる面に与えた影響に対して敬意を表し、評価されるべき存在がいるとすれば、それはメタリカだ」

セイント・ヴィンセント

グラミー賞最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム受賞経験も米シンガーソングライターのセイント・ヴィンセントは、自身がカバーした「Sad But True」を筆頭に自身のお気にいりの楽曲を選曲。メタリカについては「音楽を聴き始めてから数年の間に、メタリカは私のDNAの一部になった」とその愛を語っている。

サム・フェンダー

2019年に発売したデビュー・アルバムがUK1位と獲得したシンガーソングライター、サム・フェンダー。「初めてメタリカを聴いたのは8歳のころ。MTVで“One”と“Enter Sandman”を聴いたんだ」と語る彼は自身がカバーした「Sad But True」を筆頭に、メタリカからハードロック、クラシックロックの名曲を選曲している。

ゴースト

アメリカでも結果を残しているスウェーデンのヘヴィメタル・バンド、ゴースト。バンドのリーダーであるトビアス・フォージは、メタリカやメタルに敬意を表した楽曲を選曲。その中で『Master of Puppets』収録曲の「The Thing That Should Not Be」についてこう語っている「この曲はメタリカのダークな曲で、デスメタルに近い。音色が少し違い、それが際立っていて、とてもヘビーで邪悪な雰囲気を醸し出しており、ラブクラフ的な歌詞でもある。この曲は30年以上に渡って私の大きなインスピレーションの源だ」

フアネス

コロンビアを代表するロックシンガーのフアネス。コロンビアのメデジンで育った彼は、1986年に発売された『Master of Puppets』のタイトルトラックを中心に選曲。このアルバムについてはこう語る。

「間違いなく、私にとって最も重要なアルバムの一つであり、私の人生に最も影響を与えた作品の一つだ。当時の街の匂いを覚えているし、何を考えていたかも覚えているし、メタリカのTシャツを着ていたことも覚えているし、部屋にあったバンド全員の写真も覚えている」

ロドリーゴ・イ・ガブリエーラ

メキシコ出身の男女アコースティック・ギターデュオのロドリーゴ・イ・ガブリエーラは「私たちの音楽人生は、基本的にBM(Before Metallica)とAM(After Metallica)に分けられると語る。「メキシコシティでクラシックロックを聴いて育ったが、『Master of Puppets』を初めて聴いたときに、すべてが変わった。このアルバムは、昔も今も、私たちに大きな影響を与えている」と続ける。プレイリストには「Battery」を先頭にクラシック・ロックやメタルの楽曲が収録されている。

Written By uDiscover Team

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