【ルヴァン・カップ】J1川崎、手薄なCB 小林「支え合っていく」 5日、3カ月ぶり本拠地で浦和戦

「誰が(センターバックを)やっても支え合っていく」と話す小林=6月、ニッパツ

 JリーグのYBCルヴァン・カップは5日、等々力陸上競技場などで準々決勝第2戦(午後6時キックオフ)が行われる。浦和との初戦を引き分けた川崎は、けが人続出のスクランブル状態。鬼木監督は「困ったときがチームワークの見せどころ」と約3カ月ぶりとなる本拠地での一戦に臨む。

 最大の懸案は手薄になったセンターバックだ。1日の第1戦ではジェジエウと車屋が筋肉系のトラブルで負傷退場。試合終盤には左DFの登里が「リーグ戦の残り5分くらいならやったことがある」という不慣れなポジションに入って奮闘した。

 すでに主将谷口が故障で離脱しており、鬼木監督は3日のオンライン取材で「適性はなくてもどうパワーを出すか考えないといけない」と別ポジションからのコンバートを示唆。「(復帰まで)長くなりそうな人もいれば、何とかギリギリ間に合うかというところもある。厳しい状況が続いているが、明日(4日)の調整で誰がどれだけできるのか見極めたい」と説明した。

 苦境を嘆いてばかりもいられない。ベテラン小林は「まだメンバーがどうなるか分からない状況。『センターバックは任せた』とみんなでいじり合っている」とチーム内の様子を冗談交じりに明かす。

 3日の調整ではセンターバックでの出場を志願する選手も現れ、鬼木監督も「どこまで本気かは分からないが、クリアの練習を始めたりするのを見ると面白いなというか、ネガティブさがないのは見て取れる」と笑顔を見せた。

 初戦は貴重なアウェーゴールを奪った末の引き分け。一発勝負の怖さはあるが、小林は「誰が出ても本職じゃない可能性が大きいけれど、ミスしてもしょうがないと思えるし、思ったよりできれば評価が上がる。ポジティブに捉えられるよね、とノボリ(登里)とも話している」と前向きだ。

 3年連続の準決勝進出へ「誰が(センターバックを)やっても支え合っていく」(小林)と川崎のチーム力が試される一戦になる。

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