神奈川・松田町長選で現職の本山氏3選 新人吉田氏を破る

当選を決め、支援者らと万歳三唱をする本山氏(前列左から2人目)=5日午後10時35分ごろ、松田町松田惣領の事務所

 任期満了に伴う松田町長選は5日、投開票され、無所属で現職の本山博幸氏(51)が新人で元中学校教員の吉田功氏(61)を破り、3選を果たした。

 投票率は65.61%で前回を5.57ポイント上回った。

 2期8年を勤めた本山氏は「町民の命と地元経済を守る」と、新型コロナウイルス対策でマスクの全戸配布や商品券発行、高いワクチン接種率などの実績を強調し、町政の継続を重要性を訴えた。さらに定住促進策として手厚い子育て支援策を公約に掲げ、若い世代への支持を広げた。

 吉田氏は町議会との対立の続く現町政の政治手法を批判。反町長派の町議も支援に回り、小田急線新松田駅前開発の見直しなどを訴えたが、知名度不足もあり浸透しなかった。

 当日有権者数は9375人(男4607人、女4768人)。

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