川崎市 南武線「矢向―武蔵小杉間」高架事業、低コストで継続へ

JR南武線

 新型コロナウイルス禍による大規模投資的事業の見直しの一環で、都市計画決定の手続きを見送っていたJR南武線連続立体交差事業を巡り、川崎市は高架線を従来計画より低く抑え低コストとなる「別線高架工法」を採用し、事業継続を目指すことを明らかにした。今後JR東日本と連携し、国などとの調整を進める。

 矢向-武蔵小杉間(4.5キロ)を高架化し、9カ所の踏切を除去する事業で、現計画では仮線路を敷く必要がある「仮線高架工法」を採用し、事業費は1601億円だった。新工法は高架線を低く抑え、直接高架橋に切り替えるため仮線路が不要となり、事業費は1387億円と214億円圧縮できる。

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