マヂラブ、ニューヨーク、空気階段ら「キングオブコント2021」決勝進出10組が決定

TBS系で今秋決勝の模様が生放送される、コント日本一を決める「キングオブコント2021」。このたび、35組で行われた準決勝を勝ち抜き、決勝進出を果たした10組が決定した。そして、うるとらブギーズ、蛙亭、空気階段、ザ・マミィ、ジェラードン、そいつどいつ、男性ブランコ、ニッポンの社長、ニューヨーク、マヂカルラブリーが意気込みを語った。

漫才での「M-1グランプリ2020」、野田クリスタルがピンで優勝した「R-1ぐらんぷり2020」を含めた3冠奪取を目指すマヂカルラブリーの野田は「いやー、俺たちホントに予選が強いと思います。もっと予選の強さを分からせたいですけど、とりあえず予選の強さは分かっていただけたのかもしれない。あとは『M-1』で優勝したから『キングオブコント』の決勝まで行けたんじゃないかとか、忖度(そんたく)されたとか言われるので、実力で決勝に行けたことを証明しなければならないです」と気合十分で、村上は「めちゃめちゃうれしかったですね。うれしいと同時にホッとしたという気持ちもあります。野田が3冠を目指しているので付き合っていますが、僕の2冠も懸かっているんで、とれるのであればとりたいです。お笑いの講師とかになりやすそうじゃないですか」と色気を出す。

さらに、野田が「霜降り明星の粗品から『すごいっす。とにかくすごいっす』ってメールが来ました。だから俺は優勝したら『このネタ全部粗品が考えました』って言ってあげようと思っています(笑)」と準決勝で敗れた粗品からメッセージを受け取ったことを明かすと、相方の村上も優勝したら、霜降り明星のせいやと僕の2冠争いにも決着がついたということ。もし勝てたらせいやに演技指導をしてもらったということにします(笑)」とライバルだった霜降り明星の名前を出していじった。

また、昨年準優勝したニューヨークの屋敷裕政は「今年は即席ユニット解禁でお祭り感も強かったので出たかったんです。去年準優勝させてもらい、いろんなテレビに呼んでいただきましたので、今年準優勝以下だったら呼ばれなくなる不安はありますが、もう一度決勝の舞台に立ちたい思いがあったのでホッとしています。去年とは全くタイプの違うネタで勝負しますので、ぜひ見てもらいたいなと。勝つためにあえて変えたというわけではないです。やりたい2ネタを見せられたらうれしいです。とにかく今は楽しみです。またこんなに気心知れた人たちと戦う賞レースはたぶんもうないだろうなと思います。みんなそれぞれウケて最後に俺たちが勝てば最高です」と真面目にコメント。

相方の嶋佐和也は「去年、準優勝させていただいたんで、今年はエントリーをどうしようかと考えていましたが、出ると決めたからには決勝に行きたいと思っていました。個人的なことですが、髪形はだいぶパワーアップしてきました。松本人志さん、ビートたけしさんと全く同じです。笑いの神様と同じ髪形なので気合が入っています(笑)。決勝はホントに楽しみです。賞レースの決勝は2度目ですが、優勝して賞金もらうのはどういう感覚だろうって。あとは時の運もありますが、せっかくなんで優勝してみたいです」とお笑いレジェンドたちに見た目から近づいて優勝を目指している。

昨年3位の空気階段・水川かたまりは「一昨年が9位で去年が3位なので、どういう数式かは分かりませんが1位が収まりのいい数字です。数えたら月に50本くらいライブに出ていましたので、『キングオブコント』にそのまま還元できたらと思います。それが絶対的な自信につながっています(笑)。ライバルは放送される時間帯ですかね。僕らのネタが放送される時間が少しでもご飯時から離れるように願います。まあご飯を食べながら見ても楽しいネタですけど(笑)」と責めたネタで優勝を狙うことを示唆。

鈴木もぐらは「めちゃくちゃ臭いとずっと言われ続けてきたので、水川の言う9(ク)3(サ)1(イ)を取ってキングオブコントの臭いを完成させようと思います(笑)」と相方のコメントにのっかりつつ、「今年は沼津・幕張・大宮で去年一昨年よりウケがよかったんです。東京以外の劇場でファミリー層のお客さまもいらっしゃる中で笑っていただいたので、手応えありです。アットホームさに磨きがかかっていると思います。借金が減りまして残り550万くらいですので、優勝して水川の分をもらって返しちゃいます。ライバルは己です。甘えないように」と、優勝賞金1000万円に狙いを定める。

そして、3年連続の決勝進出となる、うるとらブギーズの佐々木崇博は「毎年全力でゼロからやってきたことが実ったといううれしさがあります。ただうれしいことは当然ですが、3年連続の決勝で求められるハードルは高いでしょうし、厳しい戦いになりそうです。『キングオブコント』での優勝を目指して僕らと男性ブランコ、ななまがり、アイロンヘッド、やさしいズ、サンシャインで『優勝』というライブを3、4年ほどやってます。そのメンバーから男性ブランコが決勝に来ましたのでそれもうれしいですが、その強さを認めているからこそ負けるわけにはいきません。決勝でバチバチ戦って勝ちたいと思います。2019年は準優勝、去年は決勝最下位でしたので、今年は優勝しかないと思っています」と仲間との決勝での対決に闘志を燃やす。

加えて、八木崇は「今年が一番怖かったです。即席ユニットの参加でテレビに出ている人がいっぱい参加されていましたので、果たしてここで勝てるのかなという怖さがありましたけど、今は決勝が決まって安堵しています。マヂカルラブリーの野田さんが3冠を狙っていらっしゃるので、そこは阻止したいと思います。2019年に準優勝して後輩からあいさつされるようになりましたが、去年は決勝最下位で少しずつあいさつされなくなりましたので、今年優勝していっぱいあいさつされたいです」と巻き返しを誓っている。

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