〈直江津全力取材〉犬とリヤカー旅 夕日に感動し連泊 青少年に「命の大切さを」 大阪府の谷慎二さん(45)

 過ちの過去を持ち更生のリヤカー旅を愛犬2匹と続けている大阪府堺市の谷慎二さん(45)が5日に直江津に到着。開会中の「なおえつ うみまちアート」に親しみ、日本海に沈む夕日に感動し、連泊して海町に親しんでいる。

リヤカー旅を続ける谷さん

 タクシードライバーだったが、コロナウイルス禍で業績が悪化。うつ病になり、酒と薬に頼り、自暴自棄に陥り、事件を犯し逮捕歴も。自殺を考え行方不明になった時に姉が捜索願を出し、探してくれた警察に諭され、改心して全国行脚を思い立ったという。

 「姉に命を救われた。今度は私が若い人たち、数多く自死している青少年が一人でもとどまってくれるよう願って」と、真っ黒に日焼けした顔を真剣な表情にして語った。

 タクシーに変わる愛車は手作りのリヤカー。家族の愛犬と道中を共にするにはと考えた。ソーラーパネルを張り、趣味のサーフボードを屋根に据え、今年4月10日に出発。太平洋側から北海道を経由して秋田を経て新潟入り。北海道は涼しいはずが連日の暑さ。酷暑の中の五輪マラソンも応援した。「犬とリヤカー旅」はユーチューブで配信。登録者1062人が楽しみながら見守っている。

愛犬2匹と連泊した

 リヤカー旅は3年計画でこの後は九州方面へ。直江津の船見公園では浜辺のトレーアートと夕日を鑑賞。ドローンで空撮も行い、地元の人から差し入れも受けていた。

直江津の海の夕日に感動したという

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