エリック・クラプトン、新映像作品を11月に発売

エリック・クラプトン(Eric Clapton)が、新たな映像作品『The Lady In The Balcony: Lockdown Sessions(レディ・イン・ザ・バルコニー:ロックダウン・セッションズ)』を2021年11月12日にリリースすることを発表した。

作品は、DVD、ブルーレイ、CD、DVD+CD、ブルーレイ+CD、4K UHD+ブルーレイ、2LP、イエロー・ヴィニール盤LP、DVD+ブルーレイ、CDに40ページの12インチ×12インチのハードカヴァー写真集付きのデラックス・エディション、デジタル・ビデオ、そしてデジタル・オーディオというマルチ・フォーマットでリリースされ、日本盤のみCDにボーナス・トラック1曲が収録される(4K UHD+ブルーレイ、LPは輸入盤のみの発売)

このプロジェクトは、パンデミックの影響を受け、2021年5月ロイヤル・アルバート・ホールでのコンサートが結局キャンセルになり、その代わりにイギリスのウェスト・エセックスでバンド仲間と集まり開始した小さなコンサートの様子を収録したもの。参加メンバーは、ネイザン・イースト(ベース&ヴォーカル)、スティーヴ・ガッド(ドラム)、クリス・スティントン(キーボード)で、クラプトンのお馴染みのスタンダード曲に加えて、ブルースからカントリー、そしてレアなナンバーなどをアコースティックで演奏した。

クラプトンのグラミー賞受賞作などをプロデュースして長年にわたり付き合いのあるレジェンド・プロデューサーのラス・タイトルマン(ジェイムズ・テイラー、ジョージ・ハリスン、ブライアン・ウィルソン、ランディ・ニューマン、リッキー・リー・ジョーンズ)が見守る中、クラプトンと仲間たちは、ウェスト・エセックスにあるカウドレー・ハウスでライヴ・レコーディングされたこの作品で、時代を超えた名曲を再び取り上げている。膨大なレパートリーの中から、最も愛されている曲を厳選して演奏するだけでなく、クラプトンとバンド・メンバーは、ピーター・グリーン時代のフリートウッド・マックの楽曲など、自分自身や、自分と同世代の仲間たちのキャリアに深い影響を与えた曲も取り上げてカヴァーしている。

このプロジェクトは、パンデミックの影響を受け、2021年5月のロイヤル・アルバート・ホールでのコンサートが結局キャンセルに追い込まれてしまったことに端を発している。クラプトンは、このコンサートに代わるものを求めてさまざまな選択肢を考えながら、イギリスの田舎でバンド仲間と集まり、小さなコンサートを開催することにした。参加者は自分たちだけ。しかしながらカメラだけは回し続けた(クラプトンの妻のメリアが、唯一の部外者で、このセッションのタイトルは、その事実からインスピレーションを得たものである)。このほとんどアコースティックによるセットは、エリック・クラプトンの“アンプラグドII”になるのかと思われたが、そうはならなかった。エレクトリック・ギターで演奏された曲が3曲あったからである。

結果、出来上がった作品は、単純にグレイテスト・ヒットの羅列ではなかった。彼自身にとっての永遠の名曲を知ることができる興奮するような体験を我々に与えてくれるこのアルバムでのパフォーマンスは、クラプトンの全キャリアの中でも、もっともプライベートでオーセンティックなものだと言える。

尚、2021年10月8日(金)より『エリック・クラプトン/ロックダウン・セッションズ』(原題:LOCKDOWN SESSIONS)と題されて劇場公開される映像は、このDVD/BDとは一部別編集されたものとなり、劇場上映版のみで観ることができるオフ・ショット、インタビュー等の15分以上の別映像も収録されている。

Written By uDiscover Team

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