【自民党総裁選】河野氏が出馬表明「ぬくもりある社会を」 原発再稼働は容認

自民党総裁選への出馬会見を行った河野行革相=国会内(立石 祐志写す)

 河野太郎行政改革担当相(58)=衆院神奈川15区=は10日、国会内で記者会見し、自民党総裁選(17日告示、29日投開票)への立候補を正式に表明した。岸田文雄前政調会長(64)、高市早苗前総務相(60)に続き3人目。エネルギー政策では、脱原発を持論としてきた河野氏だが、安全が確認された原発の再稼働が現実的だとの認識を示した。

 河野氏は、新型コロナウイルス禍を念頭に「皆さんの思いや不安を受け止め、一緒にこの危機を乗り越え、日本を前に進めたい。人が人に寄り添う、ぬくもりのある社会をつくっていきたい」と訴えた。

 菅義偉首相(2区)の下、ワクチン担当相として進めた1日100万回接種などの実績を強調。配布したパンフレットには「命と暮らしを守る政治」「国を守り、世界をリードする外交・安全保障」など五つの主張・政策を並べ、「自民党を変え、政治を変える」ともアピールした。具体的な政策では、「新しい時代の憲法改正を進める」、ワクチン接種についても「必要な3回目接種の準備をする」とした。

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