高麗人参にナノテク、朝鮮コスメ事情 基礎化粧品は海外でも高い評価

商品の多様化が進む朝鮮で、化粧品は最も変化に富むジャンルだ。品質に定評のあるスキンケア・基礎化粧品のバリエーションは拡大を続け、口紅やアイシャドウなどのメイクアップ化粧品の種類も徐々に増え始めている。

朝鮮の化粧品ブランドといえば老舗の新義州化粧品工場の「ポムヒャンギ」、次に続くのが平壌化粧品工場の「ウナス」。近年はこのほかに「ミレ」、「パルソンニョ」、「ナリ」、「クムガンサン」などさまざまな新ブランドが立ち上がっている。

中でも急速にシェアを広げているのが「クムガンサン」だ。主力商品は、朝鮮が誇る特産品の開城高麗人参を主成分としたスキンローション、乳液、クリーム、美容液、美白美容液などのスキンケア・基礎化粧品だ。他のブランド製品と比べて、美容成分の浸透力、吸収率が高く、健やかで美しい肌を実現できるとの定評がある。美白、保湿、アンチエイジングなど、肌悩みに応じたバリエーション豊かな製品が取りそろう。

クムガンサンのローション(C)朝鮮新報

開城高麗人参スキンローションは、国内の原料100%で生産されたものだ。化学原料を使用した従来の製造法ではなく、国内特許を取得した独自の人参サポニン(ジンセノサイド)抽出物に、コラーゲンなどの天然機能性物質を配合して製造している。肌荒れを防止し、ターンオーバーを促すとされる。高級感あふれるボトルには高麗人参が丸ごと一本入っている。

一方、化粧品工業における最新テクノロジーを活用したブランドもある。

ナノテクを使ったナリのローション(C)朝鮮新報

「ナリ」の化粧品は、開城高麗人参、不老草などの天然原料を使用すると共に、製造過程にナノテクノロジーを利用したいわゆる「ナノテク化粧品」だ。ナノテク化粧品は、美容成分をナノテクノロジーで極小化することで、肌の各層のより深くまで浸透すると言われている。

これらのスキンケア・基礎化粧品は、海外でも高い評価を得ている。

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