平壌の地下鉄駅舎は「豪華絢爛」 観光スポットとしても人気

平壌(ピョンヤン)の代表的な交通手段の一つである平壌地下鉄の駅舎が2019年以降、段階的にリニューアルされている。

平壌地下鉄は、1960年代に建設がはじまった平壌地下鉄は、73年9月の開通以来、市民の足として親しまれてきた。総距離は約35kmで、南北に「千里馬線」(赤い星駅―富興駅)、東西に「革新線」(楽園駅―光復駅)の2線路が運行されており、二つの路線は戦友駅と戦勝駅で交差し、乗り換えができる。16つの駅構内には、駅名ごとのテーマに応じて朝鮮の歴史や人々の生活模様を反映した大型の壁画や彫刻などが並び、豪華絢爛な造りが特徴となっている。利用客のみならず、外国人観光客も訪れる人気スポットだ。

統一駅改札(C)朝鮮新報
エスカレーター(C)朝鮮新報

現在までにリニューアルが完了したのは、戦勝駅、戦友駅、凱旋駅、統一駅の4駅。地上の駅舎と地下の駅構内の天井、壁、柱などの装飾でいっそう華やかに、新しい照明装置でより明るく生まれ変わった。

また地下ホールや通路、エスカレーターの壁には、馬息嶺スキー場(江原道)や美林乗馬クラブ(平壌市郊外)をはじめとする各地に新設された施設や建築物、市民生活を描いた写真が多数展示されている。待合室などの乗客の便宜を図る施設も新たに設けられた。

地下ホール(C)朝鮮新報
新聞掲示板もデジタル化された(凱旋駅地下ホール)(C)朝鮮新報

一方、地下鉄を走る車両は、金鍾泰電気機関車連合企業所が製造した初の国産車両で、2016年1月から運行されている。銀色の車体に赤いラインが入った流線形の車両が特徴だ。

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