自民党総裁選に立候補 野田聖子氏の経歴・政策まとめ

自由民主党総裁選2021が9月17日に告示、9月29日に投開票を迎えます。本記事では、16日に記者の囲み取材に対して立候補を表明し、現在自民党幹事長代行を務めている野田聖子氏を紹介します。

野田聖子氏の経歴は?

野田聖子氏は昭和35年生まれの61歳です。上智大学外国語学部を卒業し、株式会社帝国ホテルに入社しました。その後は岐阜県議会議員を経て、1993年の第40回衆議院選挙で初当選を果たし、以来9期当選をしています。内閣においては、郵政大臣や内閣府特命担当大臣、総務大臣など閣僚を歴任し、党内においては自民党総務会長や政治制度改革実行本部長などを歴任しました。現在は、自由民主党幹事長代行を務めています。

9月16日に野田聖子氏が立候補を表明した際のコメント

野田聖子氏は16日、記者の囲み取材に応じ、総裁選立候補に必要な推薦人20人が集まったことを報告。総裁選に立候補することを表明しました。岸田文雄氏、高市早苗氏、河野太郎氏に続き、正式表明は4人目です。

野田氏は、これまでにほかの総裁選候補者の政策を聞いてきたが、「小さき者、弱き者を奮い立たせるような政策を見つけ出すことができなかった」とし、「次の日本を創るために、これまで主役になれなかった女性・子ども・高齢者・障碍者が、しっかりとこの社会の中で生きていける、生きる価値があるんだと(思える)、そういう保守の政治を、自民党の中で作り上げていきたい」と決意を語りました。

野田聖子氏の政策は?

野田聖子氏は自身のホームページなどで主な政策として以下の6つをテーマとして掲げています。

「経済発展のパラダイム転換に対応」

・経済の「成長率」の高さなどではなく、経済の「構造・質」の改善に転換

・人財発、地方発の個性・多様性の発揮に向けた「未来への投資」と「規制制度改革」

など

「人財発の個性・多様性の発揮」

・企業等の人材投資、研究開発投資を促進するため、投資の「見える化」を進め、税制等により支援し、起業の環境を整備。

・出産・子育て支援(両親合わせて2年間の育児休業、2歳児からの全員入園)

・政治分野における女性参画の促進。など

「地方発の個性・多様性の発揮」

・公・共・私の連携を強化し、地方が自らの課題に自立的に取り組めるよう、地方の財源を安定的に確保。

・地域の個性・多様性を生かした農林水産業、観光などの発展や地域経済循環の拡大が必要。                                    など

「個性と多様性の発揮を支えるICT」

・サイバーセキュリティの強化に向け、通信の秘密を保護しつつ、非常時には海外からのサイバー攻撃を遮断することを含め、対応を検討。

・ICTの人材投資や研究開発投資の支援を強化。

・政府がより一体的にICT政策を推進するため、基本方針等の策定体制を強化。 など

「世界標準に近づき、世界からより信頼される国に」

・日米関係は最も重要な二国関係。必要な場合には、日本の意見を米国に率直に伝える。

・国連が提唱する「持続可能な開発目標(SDGs)」など「世界標準」の具体化に、日本は主導的な役割を果たす。など

 「持続可能なエネルギー需要を実現」

・情報を広く国民に開示し、国民の理解を得て方針を決定。

・省エネの推進と再生可能エネルギーの利用拡大、水素社会の実現のため、予算、税制、帰省などの政策手段を最大限活用。

など

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