〈直江津全力取材〉盲導犬伴い利用 野崎正さんとチェリー 「同伴可」ステッカー表示 そば処「直江津庵」

 「盲導犬同伴可」のステッカーが入り口ドアに表示されている上越市の直江津駅北口のそば処「直江津庵」。盲導犬のサポートを受ける大島区大平の野崎正さん(71)は、半年に1回の通院に際して同店を訪れ、食事を楽しむ。

 盲導犬、介助犬、聴導犬など身体障害者補助犬の同伴利用を義務付ける「身体障害者補助犬法」が平成14年10月1日に施行されて以降、公共施設やスーパーマーケット、交通機関、飲食店、宿泊施設などで受け入れが進んでいる。同店は、経営母体のホテルハイマート(上越市中央1)が当初から同法に準じて対応しており、経営傘下になった同26年10月から同様という。

野崎正さんが食事をしている間、静かに待つ盲導犬「チェリー」

 野崎さんはそばやうどんが好物で、以前から同店を知っていたという。同伴する盲導犬は「チェリー」(雌、8歳)。野崎さんが食事をしている間、伏せの体勢で静かに寄り添う。「店の人たちがドアまで(開け閉めに)来てくれるなど、とても親切」と感謝し、ステッカーは野崎さんからお願いしたという。

そば処「直江津庵」入り口ドアに表示されている「盲導犬同伴可」のステッカー

 昨今は補助犬の同伴利用が浸透しており、野崎さん自身、チェリーとあちこちのお店に入る。一方で「ドアは自動より手動の方がいい」とも話す。17日に同店でしばし食事を楽しんだ野崎さんは「きょうもうまかった」と一言。チェリーと共に同店を後にした。

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