上越市・村山市長、最後の議会最終日であいさつ 今期限りで退任

 上越市議会9月定例会最終日の28日、今期限りでの退任を表明し、同日が最後の市議会となる村山秀幸市長があいさつを述べた。

市議会日程終了後にあいさつを行う村山秀幸市長

 村山市長は平成21年11月に市長に就任し、3期12年を務めた。初めに「道半ばのこともさまざまあるが、議員各位の協力の下に政策が実現できたこと、あらためてお礼申し上げる」と感謝の意を示した。

 忘れられない出来事として平成24年に板倉区国川で発生した地滑り、令和元年の台風19号による矢代川の決壊、昨冬の大雪災害などを挙げ、保倉川放水路整備には「任期中に一定の道筋をつけることができた。一刻も早い事業化を国に働き掛けてほしい」と要望した。

 自身の市政運営では「人は時に誤ることがある。失敗の経験を評価する社会であってほしい。それぞれが持つ希望や夢を共有する社会、多様性を認め合う社会を目指した。そして人口減少社会の未来に備える力を蓄え、次世代へ確実にバトンを渡すことを役割と信じて職務に当たってきた」とし、「地域の活力を生み出す源泉は人。これからも市民一人一人が社会との関わりを持ち、自らの居場所を見つけ、自身の力を発揮することができる、心身ともに健やかに暮らせるまちとなっていくことを願う。今後は一市民として市政の推進に微力だが協力できれば」と締めくくった。

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