上越市 借入利子など補助 米価下落、生産者の資金支援

 上越市は10月1日から、本年産米の米価下落を理由にして農業者がJAなどから借り入れをした際の利子や保証料を補助する。JAえちご上越管内の米仮渡金が減ったことを重くみた。

 対象は同市内に住所または事業所があるなどの条件を満たした上で、日本政策金融公庫の「農林漁業セーフティネット資金」または同JAの「令和3年度緊急農業経営安定対策資金」を利用する農業者。市は融資後に2年分の利子相当額、保証料相当額を一括補助する。

 市場では新型コロナウイルスの影響で市場の在庫調整が進んでいないため、全国的な米価下落が起きるとされている。同JAの仮渡金は、昨年に比べコシヒカリで60キロ当たり1700円、こしいぶきで60キロ当たり2100円減。法人経営の農業者では粗利益で12%程度の減収を見込むところもある。

 市の空周一農林水産部長は「仮渡金の減少による運転資金不足を回避したい」と述べた。

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