オーロラ観測用紫外線カメラ打ち上げへ。可変形状実証衛星「ひばり」に搭載

【▲ 紫外線カメラ「UVCAM」(Credit: エイブリック)】

エイブリック株式会社と国立大学法人東京工業大学は、超小型衛星搭載用のオーロラ観測用紫外線カメラ「UVCAM」を共同開発しました。JAXAの革新的衛星技術実証2号機の実証テーマとして、2021年10月1日に内之浦宇宙空間観測所からイプシロンロケット5号機によって打ち上げられる予定です。

【▲ 「ひばり」に組み込まれるUVCAM(ベースプレート中央の黒い箱)(Credit: エイブリック)】

「UVCAM」は、紫外線での天体観測のための基礎実験として、紫外線に感度をもつ小型カメラとして開発されました。このカメラは、東工大が開発した可変形状姿勢制御実証衛星「ひばり」(HIBARI)に搭載されます。なお「ひばり」は、300~340ナノメートルの近紫外線帯にて、衛星軌道上から北極・南極上空に現れるオーロラの紫外線発光を観測し、地球磁気圏と荷電粒子の相互作用などを観測します。

【▲(左)革新的衛星技術実証2号機テーママーク (右)衛星組み上げ後のUVCAM(ロケットIFと接続される円形構造の内側、左側の赤いレンズがUVCAM 最終振動試験)(Credit: エイブリック,JAXA筑波宇宙センター)】

打ち上げ後のスケジュールですが、ロケットからの衛星分離後、太陽電池パネルが展開されるまでのクリティカルフェーズ運用が行われ、システム健全性を確認。姿勢制御実験やAI利用姿勢計測実験や紫外線天体観測を順次開始していくとのことです。

Image Credit: エイブリック株式会社
Source: エイブリック株式会社(プレスリリース)

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