自民党総裁選で岸田文雄氏陣営の顧問を務めた甘利明税制調査会長(衆院神奈川13区)は勝利直後の報告会で「本当にうれしい。日本が、世界が待っているリーダーになってほしい」と満面に笑みをたたえた。
投票に先立つ出陣式で「岸田さんが挫折を通じて強くたくましく大きくなって帰ってきた。日本という国が世界の『ファーストペンギン』(挑戦者)となれるよう岸田総理総裁を誕生させよう」と鼓舞。報告会では「妻から『あなた、岸田さんを応援したいんでしょ』と荒波に蹴落とされたファーストペンギンが私」と笑いを誘った。
記者団の取材に「1回目の投票で1位になったことが決選投票での勝利にずいぶん貢献した。1票差だったので神様の采配かと思った」と感慨深げ。今後の人事について問われると「私をどう使うかは新総理・総裁が決めること。どんなポジションでも全力を尽くしたい」と語った。
会場で甘利氏から労をねぎらわれていたのは現場で奔走した山際大志郎氏(18区)。「これでノーサイド。チーム一丸となって日本のために働こうということ」と冷静に受け止めた。県内議員の多くが河野氏支持に回る中での活動だったが、「自分なりの信念で動き、こうした結果になって良かった」と話した。