【新型コロナ】横須賀で「抗体カクテル療法」開始 地元で重症化予防へ、医師会が主導

抗体カクテル療法に使用する薬剤=よこすか浦賀病院

 新型コロナウイルスの重症化予防に効果がある「抗体カクテル療法」を、横須賀市医師会が5日から始めた。同療法は発症から早期の治療が必要とされるため、地元の医療機関の外来で迅速に対応して重症化を防ぎ、重点病院の負担軽減につなげたい考えだ。市によると、医師会主導での展開は全国的にも珍しいという。

 外来治療はよこすか浦賀病院(同市西浦賀)で市民を対象に実施し、順次拡大予定。市内の発熱外来やPCRセンターなどで陽性の診断を受け、発症から4日以内の軽症者本人が医師会に連絡し、医師会が50歳以上や基礎疾患があるなど重症化リスクが高いと判断した患者に投与を案内する。月50人程度の投与を想定している。

 同療法の副作用やコロナ感染症の悪化などがみられた場合は、市内の重点病院も連携して治療に当たる。

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