ナショナルズが34歳・エスコバーと契約延長 1年100万ドルとの報道

日本時間10月6日、ナショナルズはベテラン内野手のアルシデス・エスコバーと1年契約を結んだことを発表した。昨季は日本プロ野球の東京ヤクルトスワローズでプレーしたエスコバーだが、今季は古巣ロイヤルズを経て7月にナショナルズでメジャー復帰を果たし、ベテランの存在感を発揮。デーブ・マルティネス監督は8月下旬の時点で「私は彼のことが大好きだ。彼の野球に対する姿勢は素晴らしいし、彼は我々が頼んだときにいつでもどこでもプレーしてくれる」と絶賛していた。

現在34歳のエスコバーはロイヤルズ時代の2015年にワールドシリーズ制覇を経験し、ゴールドグラブ賞を受賞するなど、メジャー通算1512試合出場、1459安打、177盗塁の実績を誇るベテラン内野手。今季は5月に古巣ロイヤルズとマイナー契約を結び、7月に金銭トレードでナショナルズへ移籍して3年ぶりのメジャー復帰を果たした。

ナショナルズでは遊撃と二塁を守りながら75試合に出場し、打率.288、4本塁打、28打点、3盗塁、OPS.744をマーク。正遊撃手のトレイ・ターナーがドジャースへトレードされたあとは「2番・ショート」に定着し、ナショナルズ移籍後の期間に限れば、92安打と21二塁打はチームトップの数字だった。得点圏打率.379と勝負強さも見せ、18試合連続出塁のままシーズンを終えた。

エスコバーは遊撃と二塁のほかに三塁を守ることもでき、わずかながら外野3ポジションの経験もあるため、来季のナショナルズはエスコバーをユーティリティ・プレーヤーとして起用することが予想されている。リーダーシップを高く評価されているエスコバーを21歳のルイス・ガルシア、24歳のカーター・キーブームという若手内野手の教育係に据えたいという狙いもあるのだろう。

もしエスコバーが期待通りにユーティリティ・プレーヤーとして活躍し、ガルシアとキーブームが順調に成長を遂げた場合、今年7月にジョシュ・ハリソンがアスレチックスへトレードされたように、エスコバーが来季途中にトレード要員となることも考えられる。

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