インドの民族芸術紹介 ミティラー美術館コレクション展 約80点一堂に 24日までミュゼ雪小町

 上越市本町5のあすとぴあ高田5階ミュゼ雪小町で24日まで、「ミティラー美術館コレクション展in上越」が開かれている。ミティラー画などインドの民族芸術を展示する十日町市の同美術館(長谷川時夫館長)が約80点を出展している。開場時間は午前10時から午後7時(最終日は同6時)まで。

 同美術館は来年で開館40年。上越での展示は開館時以来になる。展示している作品はミティラー画、ワルリー画、ゴンド画など。インドの各地域で古くから女性によって壁などに描かれ伝承されてきたもので、ミティラー画は1960年代に美術として紙に描かれるようになった。同館はインドから作家を招いて描いてもらった作品を出展。インドの神や幾何学模様、結婚式など素朴ながら趣深い。素焼きの陶器、テラコッタも出展されている。

 15日にオープニングセレモニーが行われ、駐日インド大使館のマヤンク・ジョシ首席公使が「ミティラー美術館は幅広さと質の高さでインド政府に高く評価されている。上越でのイベントは両国の関係を象徴するもの」とあいさつした。長谷川館長は「めったに見られないインドのフォークアート。特に若い人たちに見てほしい」と話している。入場料200円(高校生以下無料)。

オープニングセレモニーでミティラー画の作品を説明する長谷川館長

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