ゆとりフリーターの「ぬるい哲学」みんな違って、みんな草
「みんな違って、みんないい」の精神で育てられ、
経験至上主義な大人、自由すぎる価値観を持った年下、
年が近いはずなのに分かり合えない同年代に囲まれても
「ふっ(笑)」とあしらうだけのぬるい地獄に浸ってます。
そんな環境でも日々を生き抜くため模索中の
「ゆとりフリーター」が綴る、ぬるい哲学と
想像以上にしんどい!人間図鑑
どうも! フリーター歴9年目アルバイト転職数15回の「ゆとりフリーター」です。
私は昔から人と話をすることが好きでアパレル店員、ラーメン屋、スポーツクラブ……など一般のお客様を相手にする接客業を中心に経験して来ました。
そんな私ですが実は先日、三年ほど働いたレンタルビデオ店を辞めてまいりました!
これからは「ゆとりフリーター」としてポッドキャストを中心とした活動に力を入れていくという、これまでの転職とはまるっきり話の違う決断をし、人生の舵を大きく切ることに強い覚悟を持って過ごしております。
とはいっても、やはり居心地の良かったレンタルビデオ店。
困ったことがあれば助けてもらい、逆に助けることもでき、面倒な仕事を押し付けられすぎず、ほどよく信頼され、束の間の雑談で和み、シフト希望日も意の向くまま……。
一生このままこのぬるま湯に浸かっていたい、いや骨を埋めても良い…っ!!とまで思えるほど、最高にちょうどよい状態で働くことができていました。
このちょうど良いぬるま湯に出会えたのはもちろん第一に御縁があったからだと思っています。
しかしもう一つ、私には確信していることがあるのです。
そう、それは…
私は、自分がぬるく働けるためのポジションを確立するために!
独自のバイト作法を生み出し!! あらゆる努力を惜しまなかった!!!
ぬるくあれるためなら何でもやる! この適温は努力の賜物でもあるのである! と。
はい。ということで、今回はいつものぬるい哲学とは趣向を変えて、
これからバイトデビューされる方向けに、ゆとりフリーター流『ちょうど良いポジションを得るためのバイト作法クイズ』をしていきます!
ぬるく働くためには特に働き始めが一番肝心という持論をもとに、バイトに入ってまだ数日の間に起きがちな場面から出題していきます。
場面ごとに適切な行動は何かを考え、ゆとりフリーター流のちょうど良いアルバイト生活を体験または参考にしてみてください。
それでは行きましょう!
case01.まだ慣れないバイト先で、挨拶したかどうか忘れてしまった職場の人を見かけたらどうしますか?
職場の人の顔と名前が覚えられない時期。
一度だけ会ったことあるかもしれないし、今初めて同じ空間にいるかもしれない。
可能であれば過去のシフト表で被ったことがあるか確認してから臨みたいところではありますが、もうすでに目の前にその人がおり、相手もこちらの様子に気がついている状況。
あなたならどうしますか?
A. 「はじめまして、ですよね…?」と恐る恐る話しかけに行く
B. すでに挨拶をしていたら失礼なので何もしない
C. 会釈をする
ベターな行動は……
A.「はじめまして、ですよね…?」と恐る恐る話しかけに行く
当たり前じゃん!と思われた方はさすがです。
実はこれ経験談で、とあるバイト先で私が働き始めて何か月か経った後に、先輩にゆとりさんは初日でわざわざ挨拶しに来てくれたもんね~と時間差で評価され、うわーやっといて良かったあの時の私グッジョブ…ということがあったからなんです。
入りたての頃ってこっちはスタッフの顔と名前覚えるので精一杯なんですけど、迎え入れる側は新人一人の顔と名前、さすがにインプットされてるわけで。しっかり記憶されている場合が多いので初対面の挨拶は抜かりなくやるのが吉!おまけでその後、挨拶イベントを逃した新人が入ると再評価で好感度ボーナスも上昇!
いや本当に、初対面において、この当たり前をいかに当たり前のこととしてできるかって大事!!
また「多分もう挨拶したはず」の可能性の方が高そうであればこのような応用テクニックもオススメです。
応用 挨拶の0.5秒前に、本筋の話題(仮)を用意する
いきなりはじめましてを言って間違えていた場合のリスクを考慮して、「先に業務の質問をするていで話しかけている」というのを装いましょう。
「これってどこに置いて…あっ、初めまして、ですよね…?」
と、メインの質問があることにより、相手の反応を0コンマ何秒探ることができます。
これで万が一、すでに挨拶済みの人だったとしてもメイン質問への回答が残っているので気まずさも軽減できます。
ちなみに中堅アルバイターの私でもいまだに使っている手法です。
出勤のタイミングによっては忙しくて話しかけることができないこともあるので、「今更ですが」な時間差挨拶として活用できます。
case02.まだ慣れないバイト先で、電話が鳴りました。受話器から1番近いのはあなたです。どうしますか?
仕事の内容はおろか、人間関係構築もまだ完全にできていない時の圧倒的追い込まれ感のある電話のコール。
電話対応についての説明を受けた後なら出るのが普通かと思われますが、それがまだ無い状態の時。バイト先によってはそもそも電話の出方の指導が無いことも充分あり得ます。
あなたならどうしますか?
A. 近くにいる電話に出られそうなスタッフの顔を見る(電話に出ない)
B. お客様をお待たせしてはいけないので電話に出る
C. トイレに逃げる
ベターな行動は……
A.近くにいる電話に出られそうな人の顔を見る(出ない)
この時に八の字眉の申し訳なさそうな表情を添えられたら、なお良し!
仕事のあらゆる業務イベント、できなさそうなことは無理をしない。というのがゆとりフリーター流ぬるい働き方。自分以外のスタッフが忙しそうにしていると非常にお願いしにくく、こだまする電話コールに圧迫感を感じなぜか出てしまう気持ちはわからなくもないのですが、それでもやはりまだ指導を受けていないのであれば先輩にお願いするのがベターです。
これもまた私の経験談で、新人バイトの頃、忙しそうにしている先輩たちの手を止めるのが申し訳なく思い、電話に出てみたことがありました。お客様のご用件をあらかじめお伺いし、落ち着いてから先輩に相談しながら折り返しの電話をすれば良いと思ったからです。
しかしそこで私は、うっかりお客様の電話番号を聞き忘れてしまっていたのです!!!!!!
お店が着信履歴の残らない電話機だったため、その後はただただ立ち尽くすしかできませんでした……
幸いなことに大きなクレームにまではならなかったけど、多方面に迷惑をかけてしまいBAD選択!
もしバイト先で電話に出るときは気をつけようね!(私も)
ゆとりフリーター流のちょうど良いアルバイト作法、挨拶をしっかりする。仕事内容でムチャしない。では職場の人との交流ではどうするか。次で最終問題です。
case03.バイト先で休憩中に先輩と一緒になったときどうする?
case01、case02で疲れ切ったあなたにようやく休憩時間がやってきました。
ところが、先輩もあなたと同じタイミングで休憩を取ることに。一人でゆっくりしたいところですが、せっかくならコミュニケーションを取った方がいいのか……。
二人っきりの空間であなたならどうしますか?
A. 積極的に話しかける
B. 休憩中なので話しかけない
C. 自分だけ部屋を移動する
ベターな行動は……
D. 休憩入りの瞬間だけ積極的に話しかけ沈黙になる前に部屋の外に出て一人で過ごす
はい。これが私のベストです。(真剣にクイズやってた人ごめんね!)
もちろん休憩時間こそ仲良くなるチャンスでもあるのですが、私は休憩時間は言葉通り休憩したい派なのでこうしています。
休憩室の状態にもよりますがだいたい始めに「おつかれさまです」の挨拶をおさえ、「この仕事実際にやってみて、やっぱり大変ですね~」と軽い感想を述べたあと「あっちょっとトイレ行ってきます」で長めに離席。
これは、自分が先輩側だとしたらどう思うか・どうしたら自分が無理しなくて済むか、の両方を考えた結果です。
もちろん、皆さんの職場の雰囲気はそれぞれ違うと思うので、A~Dのどの休憩方法でもいいと思います。あくまで私ならこうしてするという参考程度に考えていただけると嬉しいです。
さて、これまでのクイズを振り返ってみても、
自分がされてうれしいこと・嘘がない行動の積み重ねで、結果的に「自分にとって居心地の良い環境」を手に入れられるのだなと思いました。
そして私はこれらの行動により、仕事中ではマナーを徹底することによって信頼を獲得し、プライベートはある程度謎のヴェールに包ませておくことにより突然の「シフト変わって」を回避できる最高に適温なバイト環境を手に入れることができたのです!!
いかがでしたか?
今回はゆとりフリーター流のちょうど良いバイト環境を手に入れるためにしていることをクイズ形式でご紹介しました。
ぜひみなさんも環境に不満があるときは一度「果たして、自分がされてうれしいことを自分はできているか?」を考えてみるのはいかがでしょうか。
以上、ゆとりフリーターでした!
文・イラスト/ ゆとりフリーター