全国いが餅選手権大会:壮大なスケールでお送りする一大スペクタクル叙事詩

By 武田編集長@CLIP山形

子どもの頃、浴びるほど食べた「稲花餅(いがもち)」を久々に食べたくなって蔵王に向かった。

蔵王=いがもち

のイメージが強く、蔵王のグルメ定番はジンギスカンより、蕎麦より、玉こんにゃくより、稲花餅なのだ。

などと考えながら新しくオープンした「いがもちの里さんべ」に到着した。かつての場所は台風の影響で土砂崩れにあったらしい。

温泉街に到着する手前、少し離れたところに構えている。

いがもちの里さんべ

基本情報

店名:いがもちの里さんべ(いがもちのさとさんべ)
ジャンル:喫茶店、カフェ、お土産
電話:023-694-9538
営業時間:9:30~17:00 要確認
定休日:不定休
駐車場:あり
予算:~999円
所在地:山形県山形市蔵王温泉1221−2

メニュー

わがままセット 550円(いがもちの里+コーヒー(ホットorアイス))
きままセット 550円(いがもちの里+抹茶)
ビーフカレー 900円(ランチ)
チキンカレー 900円(ランチ)
ブレンドコーヒー 500円
ほか、いろいろ

持ち帰り「稲花餅の里」
5枚(15個) 700円
10枚(30個) 1400円

実食

中で食べる人もいるけど、買って帰る人がたくさんいた。よく考えたら温泉街での駐車場事情など考えると、稲花餅だけ買って帰るならこのお店に寄っていくのが一番楽なのだ。

※正式名称は「稲花餅の里」(権利の関係で稲花餅とはいえないらしい)

稲花餅を口にするとかつて死ぬほど蔵王でスキーをやらされ、死ぬほど稲花餅を食べた記憶が蘇ってきた。

指でつままないで、笹ごと口に持っていく。そうすると笹の香りが稲花餅とコラボする。これは全国的に珍しく、山形だけのもの。

もっちりな餅の中に、こし餡が入った変わらぬ味。生ものなのでその日のうちに食べないとカタくなる。お昼に購入して持ち帰り、夜に食べたら少しカタくなっていた。

直径約35mm、厚さ約20mm

詳細

店名いがもちの里さんべ
甘さ度数:★★★☆☆
サイズ感:★☆☆☆☆
価格:5枚入り(15個)700円ほか

そもそも稲花餅とは何ぞや

蔵王温泉の稲花餅は餡子(あんこ)をお餅でくるんだ団子の上に、稲花を模した黄色い米粒が乗せられ、笹の葉の上に並べられている。

蔵王の山から採ってきた本物の「隈笹」の葉を使っていて、笹の風味が加わっている。

蔵王における名称”稲花餅”の由来

伊賀餅説

所説あるが、三重県の伊賀から京都に伝わって広まった伊賀餅説がある。蔵王で作られた当初(明治時代)は伊賀餅と記載されていて、大正初期に稲の不作が続いたため酢川神社に豊作を祈願し「稲花餅」に変更された。餅の上に載ったもち米を黄色く染め、稲の実りを表現して豊作を願ったとされる。

栄華餅説

あるいは天保年間(1830~1844)に斉藤孫七なる人物が伊勢参りの帰路、伊賀国の茶店で食した笹餅に感激し、店の主人に製法を教わり帰郷する。孫七の子孫が蔵王の繁栄を祈願して「栄華餅」とし、後に飾りの餅米粒から「稲花餅」に改めたといわれる。

全く違う説があるとは・・・

上記は蔵王温泉の稲花餅の由来であり、全国のいがもちはそれぞれ違いがある。

全国「いがもち」選手権大会

蔵王温泉だけではなく、全国に「いがもち」は存在する。20か所以上あるので、調べたらキリがないのだが、取り寄せできる範囲で調べるとある程度以下の通りに絞られる。

※一部取り寄せ以外も掲載する。

山形県大蔵村肘折

肘折温泉では、知られた菓子に「くじら餅」や「稲花まんじゅう」があった。くじら餅は肘折に限らず、最上地方で古くから保存食として食べられてきた。しかし肘折の「長山もち屋」で販売していた稲花まんじゅうは現在、製造されていない。

聞くところによると、蒸されたお餅の中に甘さ控えめのこし餡が入っており、蔵王と比べてかなり大きい。隈笹に乗っているのも、もち米が黄色だけなのも蔵王と同じ。

山形県山形市

蔵王温泉以外にも店頭に並ぶ菓子店はいくつかある。知名度高めの作和庄かすり家に行ってみた。

見た目は蔵王温泉と似ているが、笹の上には3個ではなく2個乗っている。

作和庄

蔵王温泉では“いがもち”の正式名称を「稲花餅の里」としており、作和庄での商品名は「稲花餅」である。権利的な何か絡んでいるらしい・・・

本店の場所は山形市の鈴川にあり、山形駅ビルと観光物産会館にも店舗があるので、直接買いに行ける人も多いだろう。

本店を訪れると凍ったまま販売されており、ゆっくり解凍してからいただいた。

笹の香りが鼻を抜けるように心地よく、新品の畳を敷いたように部屋の中が匂いで充満していく。いがもちが笹に付いたまま口に運ぶと笹が鼻に当たり、至福の時間へと達する。

黄色の米粒が数個中央に載っていて、米粉を蒸しただけの生地の中に甘さ控えめの滑らかなこし餡が入っている。ほとんど蔵王温泉と同じだと思う。

観光物産会館にはだだちゃ豆稲花餅がある。見た目は同じだった。

ちょっと餅が潰れているけど、そのまま計測すると

直径約45mm、厚さ約13mm

詳細

店名伝承ゆべし 作和庄
甘さ度数:★★★☆☆
サイズ感:★☆☆☆☆
価格:5枚(10個)入り648円+送料

かすり家

本物の笹は使っていないので、笹の香りはしない。また、笹ではないので、餅が笹もどきにくっつくこともない。

直径と高さ3センチほどの小さい「いが餅」と思いきや、口に入れると意外に小さくはない。餅に弾力があり、餅感が強く、中のつぶ餡は甘い方だと思う。

上に載せられた黄色のもち米は2つ丁寧に置かれ、いが餅の作りも丁寧な印象がある。

蔵王温泉名物とうたっているので、関係性は悪くないのかも。正式名称は「いが餅」なのか「いがもち」なのかはよくわからないけど、まぁいいや。

直径約30mm、厚さ約30mm

店頭価格:5笹(10個)594円

詳細

店名かすり家
甘さ度数:★★★★☆
サイズ感:★☆☆☆☆
通販価格:みたらし(醤油)、笹ゆべし、いが餅詰め合わせ(3,540円送料無料)~

石川県

石川県では「いがもち」とは云わないようだ。

肘折の稲花まんじゅうと似ているのが石川県の「いがら餅えがら餅)」だ。

日本の菓子三大処として知られる金沢市では、ローカル菓子の「五色生菓子」がある。慶長6年、徳川二代将軍秀忠の娘・珠姫が前田家三代藩主利常侯に嫁入りした際に、祝い菓子として樫田吉蔵が創作した。五色とは、「日・月・山・海・里」の天地の恩恵を表現し、畏敬の念を込められる。金沢では現在でも婚礼に欠かせない祝い菓子のひとつだという。

日・・・太陽をかたどり紅色円型は日の出
月・・・白色丸形は月
山・・・岩からなすとして黄金色に輝く岩(稲穂を表す説あり)
海・・・菱形の餅は波の重なり
里・・・蒸し羊羹の四角は田の面を表す(現在は丸型)

いがら餅は山を象徴していて、餅全体に黄色のもち米がまぶされている。名称の由来は栗のいがらに似ている説が有力。

蔵王温泉の稲花餅とも似ていて、餅の上に乗ったもち米は黄色のみ。

残念ながら五色生菓子の取り寄せはできなかったが、輪島市の「中浦屋」から「えがらまんじゅう」を取り寄せる事はできた。

直径約65mm、厚さ約20mm。冷凍の状態で届き、2時間ほど置いてからいただいた。

くちなしで黄色に色づけされた餅米が隙間なく載っていて、中はこし餡がたっぷり。大きくて食べごたえがあり、蔵王の稲花餅より甘さ控えめ。

詳細

店名柚子菓子総本家 中浦屋
甘さ度数:★★☆☆☆
サイズ感:★★★★☆
価格:5個入り810円+送料

愛知県岡崎市

いがまんじゅう、または伊賀饅頭と記載され、いがもち取扱い店の多い三河地域では主にひなまつりの時期にお供えして食べる習慣がある。赤飯を蒸す時、一緒にせいろに入れたのが始まりなのだとか。ひなまつりの時期にお供えするのは三河地方だけと思っている人もいるようだけど、それは否定すべき。

こしあんとは限らず、つぶあんを米粉で包むこともある。赤、緑、黄のもち米が上に載っていて「赤は魔除け、緑は生命力、黄は豊作祈願」あるいは「赤は桃の花、緑は新緑、黄は菜の花」などの意味を持っているとされる。

確かにこの3色はひなまつりを彷彿する。

名称の由来は栗のいがらに似ている説が有力なのは石川県と同じ。

もち米ではなく、包んだ餅が3色になっているパターンを取り寄せた。

冷凍で届くので、自然解凍してから食べた。おいしい!

色による味の違いはなかった。

直径約50mm、厚さ約20mm

詳細

店名旭軒元直
甘さ度数:★★★☆☆
サイズ感:★★★☆☆
価格:10個入り2050円+送料
備考:ひなまつり時期のみ販売

島根県松江市

老舗和菓子店が多い松江市は上記の三河地域同様、ひなまつりの時期に店頭に並んだり、子供に振る舞ったり、親戚に配ったりする。

島根でも栗のいがが由来でいがもちと呼ばれた説が有力だが、現在は主に「花もち」と呼ばれるのは不思議。

中はこしあんで、椿の葉を敷いて蒸される。特徴的なのは上部が赤、黄、緑の三色で色づけされ、梅や亀、桃、巾着、菊など様々な形をしている。

見た目はこれまで紹介したものとはかなり違っている。

通販で取り寄せたら生モノだけど冷凍ではなく冷蔵の宅配便で届くので、すでにカタくなっている。包装されたままレンジで数十秒あたためてから食べるのがデフォルトになっていた。

直径50mm弱、厚さ20mm弱

詳細

店名風流堂
甘さ度数:★★★☆☆
サイズ感:★★☆☆☆
価格:6個入り1037円\+送料

愛媛県松山市

全国的にひなまつりが4月3日になる土地は多く、松山でも同じ。この時期が近づいてくるとスーパーや菓子店に商品が並ぶようになり、ほとんどのお店は季節限定品となる。かつては家庭で作られていた。

いが餅ではなく「りんまん」と呼称され、由来は諸説ある。

そのもち米が魚の「鱗」のように見えることから「りん(鱗)まん」と名付けられた説があり、もうひとつは「林(りん)さん」という朝鮮の女性が広めたとされる説。

見た目は他のいが餅と似ていて、こし餡を上新粉の餅でくるみ、ピンク、黄色、緑に染めたもち米を上に乗せる。または1個の餅の上に3色のもち米を乗せるケースもあり、1個100円程度と比較的安価なのが多い。

もち米は密集しておらず、こんな感じになっている。

直径約55mm、厚さ30mm弱

冷蔵の状態で心配だったけどカタくはなく、モチモチ感が強く餅本来の食感が際立つ。なんとなく他より甘い気がする。1個ずつ密封されてるのがいいのかもしれない。

詳細

店名白石本舗
甘さ度数:★★★★☆
サイズ感:★★★☆☆
価格:6個(各色3個)入り:950円+送料

三重県

江戸時代の三重県はたくさんの街道があり、宿場や休憩処で菓子を食べられた。菓子はとても多く、津のけいらん、相可の松かさ餅、松阪のいが餅、関の志ら玉、鈴鹿の立石餅などがあり、やはり宿場付近、川や海の渡し場、峠などに集中している。

イメージするいが餅に似ているのは津市の「けいらん」だろう。しかし取扱い店は少ない。

伊賀市に伊賀餅はないのだろうか?不思議だ・・・

志ら玉を取り寄せた。円形で中には餡が入っていて、ピンク、緑、黄色に着色したもち米が各1粒乗っている。

直径約55mm、厚さ15mm

生の状態で届いたけど、柔らかいまま食べられる。

詳細

店名前田屋製菓「志ら玉」
甘さ度数:★★★★☆
サイズ感:★★☆☆☆
価格:6個入り650円+送料、ほか

今回取り寄せたのは関宿にある製菓店で、江戸~明治にかけての町屋が200軒も連なる街並みを残している。一度は訪れてみたい。

>関宿

滋賀県

愛媛県とは違い、通年販売されていて、いが餅、いが饅頭、花餅などと呼称される。

こしあんを包んだお餅の上に緑・赤・白色の三色の餅米が乗っている。他と違い、緑色ではなく白。もち米の色が淡い。

三重県から街道ルートで伝わってきた説があり、滋賀県内湖東地域の旧街道の宿場であった所に多く分布がみられる。宿場で旅人が茶屋で休憩し、茶を飲み、名物の菓子を食べていたと思われる。

いが餅の名称説

・栗のいがに形が似ていることからその名が付けられた
・庄野宿亀屋の名物として「いかもち」があり、平たい餅に染色した赤・青の飯をつけたもので「飯の香のもち」の意味で御飯を炊いたときのいい香りをもちの味に移そうとした
・甲賀のくノ一(女忍者)の作った団子を徳川家康に差し出した
・隣の三重県伊賀市から伝わる「伊賀餅」説

なんと、滋賀県甲賀市で伊賀餅を売っているのだ。

直径約50mm、厚さ約20mm

冷蔵で届いたのに餅が非常に柔らかく、口の中で餡と溶け合いトロけるようだ。

詳細

店名御菓子司 大彌
甘さ度数:★★☆☆☆
サイズ感:★★☆☆☆
価格:8個入り1458円+送料

京都府

京都のいが餅は嘉祥菓子が原型と思われる。

嘉祥菓子とは?

平安中期に疫病が蔓延したことから、仁明天皇は元号を承和から嘉祥(かしょう、かじょう)に改めた。

※嘉祥とは「めでたいしるし」という意味。

同年、嘉祥元年(848年)6月16日、仁明天皇は神託に基づき16個のお菓子やお餅を神前に供えて「嘉祥の儀式」を行い、防災招福を願った。

折敷に杉の葉を敷き、16種類の菓子が並べられたと云われ、これが起源となり6月16日の「嘉祥菓子」の風習が続いていく。

出展:国立国会図書館デジタルコレクション所蔵 千代田之御表 六月十六日嘉祥ノ図

江戸時代になるとその風習は盛んになり、多いときは江戸城の大広間に2万個もの菓子が並べられた。

羊羹、饅頭、うずら焼き、寄水、きんとん、あこや…

さすがに16種類は多すぎて大変になり、江戸時代には「1」と「6」を足した7種類になっていた。これは七嘉祥とも云われ、現在でも6月16日になると7種販売する和菓子店がある。

※明治以降廃れていたが、1979年(昭和54年)、全国和菓子協会は6月16日を和菓子の日に制定した。

厳密な決まりがないため、お店によって種類や販売期間も様々になっていて、その中の1種が「伊賀餅」になるケースもある。

※京都では伊賀餅と記載する。

有名な虎屋では、6月になると伊賀餅が入った「嘉祥菓子7ケ盛」の予約販売を開始するのでどうしても入手したいが、通販は行っていない。江戸時代の嘉祥菓子に近い状態を再現したと思われる。

11月になると赤坂店限定で伊賀餅が販売されるが、これもまた通販はないようだ。

なんと白あん入り。

※虎屋以外に伊賀餅は見つけられなかった。あまり京都にはないのかも。また、伊賀餅のルーツは不明だった。

>虎屋

広島県呉市

広島第3の都市である呉では秋祭り、神社参道の露店や和菓子店で売られる季節商品で、三河地域同様、いが餅の取扱い店は多い。

そのためバリエーションが豊富で、ヨモギや赤飯を使ったり、飾りの餅米も異なったり、中はこし餡だったり、つぶ餡だったり。

黄、紅、緑の三色は祭りなど「ハレ」の食の象徴であろう。あるいは白が加わり四色になり、人生の春夏秋冬をあらわす。
また山形のそれに比べて多い飾りの餅米は、田畑に乏しい呉では祭りの時だけでも餅米を食べたいという理由から餅米が飾りに使われた、という説も頷ける。

名称由来は諸説あり、「神社の露店で買い求めた餅を僧が食べたところ胃の病がよくなった。胃がもつ→いがもちになった」説。よくあるパターンの「イガグリのいが」説は根強く、かつては中に栗餡が入っていたという。

不思議なルーツ説があり、「軍港として栄えた呉市は40万人以上の人が全国から集まっていて、その中の東北出身者が故郷を懐かしみ亀山神社の境内下で作り始めた」という。この説は山形で考えられてきた伝搬ルートが逆転してしまう。

通販を行うお店はほぼないが、幸野屋に頼んでみた。

もち米3色(こし餡)のほか、餅が緑色のヨモギ(つぶ餡)がある。餅は厚みがありしっかりしてた。

直径約55mm、厚さ約15mm

詳細

店名幸野屋
甘さ度数:★★☆☆☆
サイズ感:★★☆☆☆
価格:8個1280円+送料

山口県岩国市

岩国市は、呉市から遠くはない距離にある。

しばらくの間、いが餅はない時期があったものの三木屋が復活させたようだ。

>桜庵 三木屋

地元産のうるち米(もち米ではない一般のお米)を蒸して北海道産小豆のこし餡を包み、上に黄、ピンク、緑のもち米を乗せる。甘さはかなり控えめな方だと思う。

もち米ではないので他と違って餅のような弾力はないのが特徴的らしいけど、よくわからなかった。

作家・宇野千代を推していて、本人の希望から「岩国のいがもち」を復活させた。

直径約50mm、厚さ約25mm

取り寄せて購入すると1個ずつ丁寧に密閉されていて、発送から2日後でも柔らかくて美味しく食べられる。

詳細

店名桜庵 三木屋
甘さ度数:★☆☆☆☆
サイズ感:★★☆☆☆
価格:1個130円+送料

埼玉県

三河地域や呉市などにお店が多く存在するのに蔵王温泉や埼玉県内は、そこから遠く離れて存在する。ルーツは不明だが、埼玉には取扱い店が多く存在する。

「いがまんじゅう」と呼称され、特徴的なのは饅頭を覆うように赤飯で包まれている。名前の由来は栗のイガとされる説が有力なのは他と同じだが、赤飯を使用した経緯は様々な説があってはっきりしない。

赤飯説

・もち米が貴重なためボリューム感を出すため赤飯の中にまんじゅうを入れた
・赤飯とまんじゅうを同時に作って手間を省く農家の嫁の知恵
・単に饅頭と赤飯を同時に食べたいだけ

一説として鴻巣市(旧川里町)が発祥とされ、羽生市や加須市など利根地域近辺の穀倉地帯で古くから食べられている。かつては田植え後の農上がり、夏祭り、稲刈り時期などに縁起物で食べられていたという。

わりとマニアックな郷土食で県内でも知らない人は多かったが、最近は町おこしに利用されることで土産物に扱うお店が増えて知名度が上がっているらしく、ついにはご当地キャラ「いがまんちゃん」まで登場した。

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overflow:hidden; padding:8px 0 7px; text-align:center; text-overflow:ellipsis; white-space:nowrap;"><a href="https://www.instagram.com/p/Bu0qNrRATFS/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:normal; line-height:17px; text-decoration:none;" target="_blank">momomari(@momomari2018)がシェアした投稿</a></p></div></blockquote> <script async src="//www.instagram.com/embed.js"></script>

いがまんちゃん

いがまんちゃんは、謎のキャラクター「ムジナもん」が母親の頭を嫌がって強烈に悩み過ぎて生まれた“噂”があり、ムジナもんの周りをふわふわ飛んでいる謎の妖精で、頭がいがまんじゅうになっている。という何から何まで意味不明すぎる設定で、そもそも最初から謎キャラとして売り出している。もはや親しみは感じない。

実食

デカい。もっちり赤飯と、饅頭の甘さが絶妙で懐かしい味がする。

ご飯を食べているようで、実はスイーツを食べている事に後から気が付く。

直径約65mm、厚さ約45mm

同じ県内に上記とは逆に、赤飯を饅頭でくるんだ赤飯まんじゅうがある。

いろいろと埼玉って面白そう。

詳細

店名田嶋製菓
甘さ度数:★★★☆☆
サイズ感:★★★★★
価格:2個入り300円~+送料

結果発表

半年かけて食べたので、甘さ度数など記憶が曖昧なところがあるのでご愛嬌としていただきたい。

結局、ルーツははっきりわかっていないけど、こうやって調べてみるのも楽しいものだった。

生モノなので取り寄せるより、出来たてを食べたいところ。だから結局のところ山形に住んでいれば山形の稲花餅が一番おいしい。何より笹の香りにそそられるのだ。

餅ひとつでも作り方は様々なので、単純に価格の比較はできない。同じ生モノなのにカタくなりにくいものもある。

取り寄せ1位は愛知県の旭軒元直かな。

とにかく、この記事は大変な作業だった・・・

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