新潟労災病院 コロナ後遺症外来開設 上越市内で初 勤労者健康に寄与

 上越市東雲町1の新潟労災病院(入江誠治病院長)は7日から、同市初となる「コロナ後遺症外来」を開設した。

 新型コロナウイルス感染症の急性症状を乗り切った後には、持続性のせきや呼吸困難、味覚嗅覚障害、疲労感、胸や関節の痛み、集中力の低下やうつ症状など、さまざまな後遺症・副反応が現れるといわれている。

 同院は使命として掲げる「就労者支援」にのっとり同外来を開設した。発症後4週間以上経過し、退院後も後遺症が残っている人などが対象で、受診の際はかかりつけ医・主治医の紹介状が必要となる。

新潟労災病院で上越市初のコロナ後遺症外来が開設された

 診療は予約制で、開設日は第2、第4月曜日の午前、毎週木曜日の午前。問診や診察は入江病院長が担当する。その他、胸部CTや脳MRIなど画像検査、血液や尿検査などを行い、必要時は他の専門医を速やかに紹介する。

 入江病院長(66)は「後遺症はその発症メカニズムが解明されておらず、治療法も確立されていないため一つ一つ丁寧に向き合う必要がある。社会経済活動を回復させるため、外来を通じて勤労者の健康に寄与したい」と話した。

 予約など問い合わせは同院地域医療連携室(電025・543・7190)へ。

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