〈衆院選〉新潟6区立候補者 私の主張、横顔㊦ 神鳥古賛氏(無所属・新人) 文化で地域活性を

 19日に公示された衆院選は週末を迎え、有権者への訴えも熱がこもっている。立候補しているのは届け出順に立憲民主党新人の梅谷守氏(47)、自由民主党前職の高鳥修一氏(61)、無所属で新人の神鳥古賛氏(53)。令和年度初めてになる「政権選択」に位置付けられる総選挙。コロナ禍という特殊事情の中、当選後を見据えた今後の国家ビジョンや実現したい政策、一方で山積する新潟6区の地域課題解決の道筋なども語った。

 糸魚川市文化協会の会員であり、文化芸能を通じたまちづくりを提言する。佐渡の太鼓芸能集団「鼓童」を例に、「新潟県を日本海側の文化都市にしたい。各市に楽団の拠点や、古典文学全集、能狂言の活動拠点を置いて、ブランド力を高めたい」と話す。

 平成2年から9年まで陸上自衛官を務めた後、東京都内で文化活動を行い、同16年に糸魚川市、同26年に上越市に移住してからも活動を続けている。

 新しい狂言の台本を提案し、「神話」「歴史」「芸術」など日本の古典文芸を通して日本精神を見直す文芸評論本など3冊を自費出版。クラシック音楽や外国の歌曲を文語体に翻訳、解説し、自身のブログに載せている。「今は蓄積するだけ。独自の管弦楽団が欲しい」と思いを話す。

 福井市出身で糸魚川市や上越市には縁もゆかりもなく、「全く知らない土地だった」という。「子どものころに刷り込まれた豪雪」や多様な自然や食を気に入っている。

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