メッツ前監督のロハスがパドレスの新監督候補に 投手コーチは決定

地元紙「サンディエゴ・ユニオン・トリビューン」のケビン・エイシー記者によると、ジェイス・ティングラー監督を解任したパドレスは、後任となる新監督について、カージナルス前監督のマイク・シルトに加え、メッツ前監督のルイス・ロハスとも面接を行っているようだ。チームにおけるリーダーシップの欠如が課題となっていたパドレスは、ロン・ワシントンやバック・ショウォルターといった経験豊富な人物が新監督候補に挙げられていたが、新監督探しの方針は変わりつつあるようだ。

今季まで他球団で指揮を執っていたシルトやロハスとの面接が行われていることを考えると、パドレスの新監督探しは「経験」よりも「現代の野球に適応する能力」を重視する方向にシフトしつつあることが予想される。シルトはカージナルスの監督して2019年から今季まで3年連続でポストシーズン進出を達成。2019年には最優秀監督賞を受賞しているが、「考え方の違い」により今季終了後に解任された。

53歳のシルトに比べると、ロハスは40歳と非常に若い。2019年オフにメッツの監督に就任したカルロス・ベルトランがアストロズのサイン盗み問題の影響で1試合も指揮を執ることなく解任され、内部昇格という形で監督に就任。しかし、ポストシーズン進出を期待された今季は8月中旬まで地区首位をキープしながらも急失速し、77勝85敗の借金8という期待はずれの成績に終わって解任された。以前から将来の監督候補として高く評価されていたロハスだが、「監督就任が早すぎた」との声もある。

監督の座が空席となっているパドレスだが、投手コーチの人選は最終段階を迎えているようだ。「ESPN」のバスター・オルニー記者によると、インディアンスで投手コーチ補佐を務めるルーベン・ニエブラの投手コーチ就任が決定的となっている模様。インディアンスは投手育成能力の高さに定評のあるチームであり、ニエブラはその手腕をパドレスでも発揮することが期待される。

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