ペルー独立200周年・山口きらら博20周年を記念して10月30日にイベント 二井関成元山口県知事講演も

▲二井関成さん(中央)の2回目のペルー訪問(2012年)時、ペルー山口学校で

 2021年は、ペルー共和国がスペインから独立して200年、21世紀未来博覧会「山口きらら博」開催から20年という節目の年。これらを記念して、10月30日(土) に山口県政資料館(山口市滝町1)で、「ペルーと山口県 絆あらたに‼」が開かれる。主催は、山口県ペルー協会と山口きらら博同窓会。    

 「ペルー独立200周年・山口きらら博20周年記念展」は、午前11時から午後4時まで。会場には、ペルー関係の資料とともに、山口きらら博の入場券や記念切手、当時の様子を撮影した写真など「思い出の品」が展示される。チャリティーバザーにはアルパカ製品やアンデス地方の食品などが並び、売り上げはペルー山口学校の支援に充てられる。

 また、午後1時半から、南米民族音楽演奏グループ「ヨシキッチャ」が、アンデス地方の民族音楽フォルクローレを披露する。続いて2時からは、21世紀未来博覧会協会会長を務めた元山口県知事の二井関成さんが、「2度のペルー訪問と山口きらら博への思い」と題し講演。どちらも入場無料で、定員は120人(先着順)。

 山口県ペルー協会は、1999年にペルーで開催された「日本人移住100周年記念行事」に慶祝訪問団を派遣するために、その前年の1998年に設立された。だが、実際には訪問団は派遣されず、その代わりに21世紀未来博覧会協会の職員2人が現地を訪問。記念行事に参加し、山口きらら博(2001年7月から9月まで、山口市阿知須で開催)のPRと出展要請を行った。そのことが契機となり、ペルー山口県協会から日系3世の女性が博覧会協会に派遣された。そして、彼女が帰国する際に県職員らが「ペルーの子どもたちに音楽の楽しさを伝えたい」と浄財を寄せ、ペルー山口学校はその資金で楽器を購入。「きららバンド」が結成されるなどした。

 山口県ペルー協会は、設立後まもなく休眠状態となっていたが、上記のような交流を受けて、防府市出身の駐日ペルー大使と山口市出身のペルー共和国名誉領事が「再生」を関係者に要望。そのことを受けて、2004年に再度のスタートを切った。

 同協会事務局の岡孝則さん (TEL090-4802-1936) は、「協会が今あるのは、山口きらら博のおかげだと思う。このイベントは、きらら博に感謝の意を込めて開催する」と話し、来場を呼び掛けている。  

▲「山口きらら博」のメインイベント「やまぐち元気伝説」の1シーン

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