山口市中心商店街を「チョコレート色に染める」 10月27日から「Chocofuror Yamaguchi!」

 2018年の家計調査で、山口市のチョコレート消費額がダントツで日本一だったことを受けて、山口商工会議所は「Chocofuror Yamaguchi!(チョコフロールヤマグチ)」と名付けた事業を、昨年初めて開催。チョコレート物産展や講座を実施したり、啓発動画を作成・公開したりし、市民の“チョコレート熱”を、より一層高めようと取り組んだ。「チョコフロール」とは、「チョコに熱狂」を意味する造語で、今年は昨年以上に“熱狂”してもらおうと、さまざまな取り組みがされる。

 まず、10月27日(水)に、山口市中心商店街を「チョコレート色」に染めようと、チョコレートペナントが飾られる。期間は11月16日(火)まで。

▲商店街を彩るペナントのデザイン(通常版)

 「チョコっとAR商店街」と題された取り組みでは、そのペナントを活用。ペナントには、通常のデザインと特別なデザインの2種類があり、後者は3商店街(中市、米屋町、道場門前)それぞれに1枚ずつ掲げられる。その近くに、二つの2次元バーコードを表示したガイド板を設置。一つは専用アプリのダウンロード用で、もう一つはその専用アプリで読み込むためのもの。アプリで読み込むと、オリジナルのAR(拡張現実)画像が出現。その画像(フレーム)を使って記念撮影ができる。画像集めを楽しみながら商店街を周遊してもらい、いろんなお店があることを知ってもらうのも目的。他の4商店街(西門前、新町、駅通り、大市)にもガイド板は設置され、写真をSNS等で発信してもらうことも期待している。

▲ARで表示されるフレーム画像例

11月3日にNacで「山口秋のチョコ狩りまつり」

 11月3日(水・祝)には、「山口秋のチョコ狩りまつり~チョコで想いを伝えよう」が、中市商店街のNacで開催。内容は次の通り。

 「少しお得にチョコレートを購入」=大きな袋に入っているチョコレートをバラして販売。好きな種類だけ自分で選び、普段お店で買うよりもお得な値段で買うことができる。1枚100円のチケット制で、1000円で11枚つづり(1100円分)を販売。1枚単位での購入も可能だ。

 「オリジナルメッセージカード・記入台」=会場内で購入するチョコレートアラカルトにメッセージをそえて、“誰か”に贈ることができる。

 「チョコペンで想いを伝えるワークショップ」=板チョコにチョコペンでメッセージを書いて、誰かに贈ってもらう。参加料は500円。「チョコっとAR商店街」で全7カ所の写真を撮影すれば、無料で参加できる。

 「ハンドマッサージ無料体験」=「チョコレートパック」を使ったハンドマッサージの体験。

 また、この日と11月6日(土)の午前11時から午後4時まで、米屋町商店街のみずほ銀行山口支店前では、芥川製菓の板チョコレート(ビター・ミルク)の特別販売もされる。同社は、1896(明治29)年に日本で初めてドロップを製造し、1914(大正3)年にチョコレート製造を開始。現在はチョコレートの専業メーカーで、高級ホテル用など業務用チョコレートの製造・卸売りを主な事業としている。通常小売りされているのは東京・池袋の直営店とオンラインショップのみで、山口で購入できるのはめったにない機会だ。1枚300円で、各日限定300個が限定販売される。

 そして、11月12日(金)から15日(月)までは、山口井筒屋(山口市中市町3)でのチョコレート物産展が、昨年に続き予定されている。

2018年の家計調査 山口市はチョコ、チョコ菓子とも全国1位

 2018年の家計調査(47都道府県庁所在地別)で、山口市の1世帯当たりのチョコレート(=生地の重量が60%以上)の支出金額は2万9026円。2位の名古屋市(7486円)などを大きく引き離していた。さらに、チョコレート菓子(=生地の重量が40%以上60%未満など)の支出金額も、1998円でトップだった。2018年から2020年の平均だと、チョコレート(全国平均は6726円)は5位(7796円、トップは金沢市の8348円)だったが、チョコレート菓子(全国平均は1757円)はトップ(2853円)。ちなみに、スナック菓子(同4906円)も、山口市は全国1位(7593円)だった。

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