新監督を探すパドレス 2005年世界一・ギーエンの面接を実施

解任したジェイス・ティングラーの後任となる新監督を探しているパドレスは、すでにルイス・ロハス(メッツ前監督)やマイク・シルト(カージナルス前監督)との面接を行ったことが報じられているが、「ジ・アスレチック」でパドレスを担当するデニス・リン記者によると、オジー・ギーエンとの面接も実施したようだ。ギーエンは2005年にホワイトソックスが88年ぶりのワールドシリーズ制覇を成し遂げたときの監督だが、2012年にマーリンズを率いて地区最下位に沈んだのを最後にメジャーの現場からは離れている。

現時点でパドレスの新監督候補に挙がっているのは、ブラッド・オースマス(エンゼルス前監督)、シルト、ロハス、そしてギーエンの4人だ。ギーエンはマーリンズの監督を解任されたあと、メジャーの監督を務めることに興味を示し続けていたが、面接を行う段階まで進んだのは今回が初めて。近年は「ESPN」や「NBCスポーツ・シカゴ」で解説者を務めていた。

現役時代はホワイトソックスなどで16年間のメジャー生活を過ごし、1985年新人王、1990年ゴールドグラブ賞、オールスター・ゲーム選出3度など、俊足好守の遊撃手として活躍。オリオールズ、ブレーブスを経て2000年にデビルレイズ(現レイズ)でプレーしたのを最後に引退し、2003年オフに39歳の若さで古巣ホワイトソックスの監督に就任した。2005年にワールドシリーズ制覇を成し遂げて最優秀監督賞を受賞し、2008年にも地区優勝してポストシーズン進出を果たしたが、2011年シーズン終盤に解任。その後1年だけマーリンズの監督を務めた。

パドレスはアンディ・グリーン、ティングラーとメジャー監督経験のない監督が2人続いたが、今回の新監督探しでは経験を重視する方針を示し、当初はロン・ワシントンやバック・ショウォルターといった名前が候補に挙げられていた。その後、直近の監督経験がある人物(オースマス、シルト、ロハス)にシフトしたかと思いきや、10年近く現場を離れているギーエンの名前も浮上。どんな方針で新監督探しを進めているか見えてこないが、A・J・プレラーGMは誰を新監督に選ぶのだろうか。

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