カブス 正捕手コントレラスの契約延長不成立なら放出を検討か

カブスは昨オフにカイル・シュワーバーをノンテンダーFAとし、ダルビッシュ有をトレードで放出。さらに、今年7月にはクリス・ブライアント、アンソニー・リゾー、ハビアー・バイエズ、クレイグ・キンブレル、ジョク・ピーダーソン、アンドリュー・チェイフィン、ライアン・テペラをトレードするなど、次々に主力選手を放出してきた。チームに残るスター選手はカイル・ヘンドリックスとウィルソン・コントレラスくらいだが、来季終了にFAとなるコントレラスの動向に注目が集まっている。

コントレラスは来季終了後にFAとなるため、ジェッド・ホイヤー編成本部長は今オフ中にコントレラスとの契約延長交渉を行うとみられる。現在29歳のコントレラスは、今季128試合に出場して打率.237、21本塁打、57打点、5盗塁、OPS.778を記録。2018年から2年連続でオールスター・ゲームに選出されるなど、リーグを代表する捕手の1人である。また、5歳下の弟ウィリアム・コントレラスはブレーブスに在籍し、ワールドシリーズのロースターにも名を連ねている。

ホイヤーはコントレラスを軸としたチーム再建を考えているとみられるが、契約延長交渉が不調に終わった場合は、この限りではないだろう。「ジ・アスレチック」でカブスを担当するサハデブ・シャルマ記者は「新たな契約が成立しなければ、ホイヤーはほぼ間違いなくコントレラスを売りに出すだろう」と記している。

今オフのFA市場では、バスター・ポージー(ジャイアンツ)とマイク・ズニーノ(レイズ)の来季の契約オプション行使が確実のため、マニー・ピーニャ(ブリュワーズ)やヤン・ゴームズ(アスレチックス)がトップクラスの捕手となるくらいの人材難。来季の契約オプションを持つクリスチャン・バスケス(レッドソックス)やタッカー・バーンハート(レッズ)がFA市場に出てくる可能性はあるが、捕手の補強を目指すチームにとってコントレラスは魅力的なターゲットとなる。コントレラスの契約延長交渉の行方には注目が集まりそうだ。

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