焼き芋販売を事業化 京美容室 コロナ下の収益確保へ

 上越市内でヘアサロン3店舗を展開する京美容室(同市平成町)は、県と上越市の補助金を活用し、焼き芋販売を事業化する。関原英里子社長は「向こう10年の企業ビジョンの一環」と話す。

 背景には、ブライダル関連の売り上げが昨年からのコロナ禍で落ち込んだことがある。関連スタッフは仕事の機会が奪われ、ハンドメードのアクセサリーをイベント会場で販売するなどしていたが、関原社長が「イベントではアクセサリーよりフードが売れている」と感じ、かつ同社が掲げる「美と健康」のコンセプトに沿う「焼きいも」を商品化した。「企業ビジョンに、カフェを営業する構想がある。その一環として始めた。美容師以外の仕事の経験にもつながる」と話す。

 サツマイモは雪室で熟成させたものを仕入れ、専用の機器で約1時間焼く。雪室熟成ならではの甘さが特徴。包装にもこだわり、このためにデザインしたシールを張る。

専用の機器で約1時間ゆっくりと火を通す。「お客が持ち込んだサツマイモを焼くサービスもできたらいい」と関原社長

 販売は同市平成町の平成店前で、不定期。1個150~500円(税込み)。問い合わせは関原社長(電090・5774・3847)へ。

30、31日に「線路の石焼きいも」販売

 京美容室は30、31の両日、直江津D51レールパーク(同市東町)で開かれるイベントに出店する。えちごトキめき鉄道の線路の石を使った「線路の石焼きいも」を販売する予定。

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