ブレーブスのワシントン・コーチがアスレチックスの新監督候補に

アスレチックスのボブ・メルビン監督がパドレスとの3年契約に合意したことが報じられており、これが正式発表されると、アスレチックスの監督の座は空席となる。アスレチックスは新監督探しをスタートすることになるが、ブレーブスのロン・ワシントン三塁ベースコーチが有力候補として浮上しているようだ。ワシントンはアスレチックスのビリー・ビーン副社長と親交が深く、1996~2006年と2015~16年にはアスレチックスでコーチを務めた経験もある。アスレチックスにとってベストの選択肢と言えるだろう。

現在69歳のワシントンは2007~14年にレンジャーズの監督を務めた経験があり、2010~12年には3年連続でポストシーズン進出、このうち2010~11年には2年連続リーグ優勝してワールドシリーズに進出した。1996~2006年の第1次アスレチックス時代には内野守備コーチと三塁ベースコーチを務め、ゴールドグラブ賞6度のエリック・シャベスや2002年MVPのミゲル・テハダを育成。シャベスから「あなたがいなければ獲れなかった」とゴールドグラブ賞のトロフィーを1つ贈呈されたというエピソードもある。

2014年9月にレンジャーズの監督を辞任し、2015年からアスレチックスに復帰。再び内野守備コーチと三塁ベースコーチを務め、2017年から現在に至るまでブレーブスの三塁ベースコーチとして手腕を発揮し続けている。教え子の1人であるフレディ・フリーマン(ブレーブス)は「彼にはチームを離れてほしくないが、もし監督の仕事があるならば、彼は相応しい男だよ」とワシントンの監督就任を後押しする。

なお、ワシントン以外には、マーク・コッツェイ三塁ベースコーチの内部昇格も検討されているようだ。また、メルビンのもとで2018年から今季まで4シーズンにわたってベンチコーチを務めているライアン・クリステンソンも新監督候補となるかもしれない。

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