第4戦の先発はアストロズ・グレインキー、ブレーブスはオープナー

ア・リーグ王者のアストロズとナ・リーグ王者のブレーブスによるワールドシリーズは、アトランタのトゥルイスト・パークに舞台を移して行われた第3戦にブレーブスが勝利し、対戦成績を2勝1敗として一歩リードした。過去のワールドシリーズでは、3勝1敗とリードしたチームが84.4%(45チーム中38チーム)の割合で世界一に輝いており、日本時間10月31日に行われる第4戦は、ブレーブスにとって「勝ちたいゲーム」、アストロズにとっては「絶対に負けられないゲーム」となりそうだ。

2勝2敗のタイに持ち込みたいアストロズは、第4戦の先発に通算219勝の名投手ザック・グレインキーを送り込む。ただし、グレインキーは過去5週間で合計4回2/3しか投げておらず、日本時間10月25日に実戦形式の練習で50球以上を投じたとはいえ、どれくらいのイニングを消化できるかは不透明。しかし、ダスティ・ベイカー監督は「もし(絶対に負けられない)大舞台でのピッチングの仕方を知っている投手がいるとすれば、それはグレインキーだ」と自信を持って送り込む。

一方、ブレーブスのブライアン・スニッカー監督は、大方の予想通りにオープナーを起用することを明言。ドジャースとのリーグ優勝決定シリーズ第4戦と同様に、ジェシー・チャベスが先発を務め、ドリュー・スマイリーがロングリリーフで長いイニングを投げる形が有力視されている。他にはカイル・ライトやタッカー・デービッドソンといった先発経験のある若手投手もおり、スニッカーはあらゆる選択肢のなかからベストのものを選択することになる。

アストロズは第6戦で本拠地ヒューストンのミニッツメイド・パークに帰るためには、敵地アトランタで少なくとも1勝以上しなければならない。そのためには最初の3試合で打率.198に封じ込まれている打線の奮起が必要不可欠だ。逆に、ブレーブスは強打のアストロズ打線を眠らせたまま、一気に王手をかけたいところだろう。

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