41歳・プーホルスが現役続行へ 「引退する時間はまだ来ていない」

41歳の大ベテラン、アルバート・プーホルス(ドジャース)は今季限りでエンゼルスと結んだ10年契約が終了するため、進退が注目されているが、シーズン終了まで将来のプランについて決断しない方針を明言していた。今後数ヶ月のうちに何らかの決断を下すことになるとみられるが、ドミニカ共和国のウィンターリーグに参加することが決まった際の会見で「引退する時間はまだ来ていないと思う」と話しており、現時点では引退せずに現役を続行する意思を持っているようだ。

プーホルスは21年間のメジャー生活で通算3301安打、672二塁打、679本塁打、2150打点を記録。MVP3度、新人王、オールスター・ゲーム選出10度、シルバースラッガー賞6度、ゴールドグラブ賞2度、首位打者1度、本塁打王2度、打点王1度、ワールドシリーズ制覇2度といった輝かしい実績を誇り、現役引退後、有資格初年度でのアメリカ野球殿堂入りが確実視されている。

ドミニカ共和国のウィンターリーグに参加することが決まったプーホルスは「引退すべきときが来たと感じたら引退する、と常に言ってきた。でも、まだそのときは来ていないと思う。来年、家で座っていたくないんだ。まだ自分がプレーできるということを知っているからね」とコメント。史上4人目の700本塁打まであと21、ベーブ・ルースの通算2214打点(ハンク・アーロンに次ぐ歴代2位)まであと64に迫っており、マイルストーン達成へのモチベーションも高いとみられる。

今季はエンゼルスとドジャースで合計109試合に出場して打率.236、17本塁打、50打点、OPS.717を記録したプーホルスだが、特に左腕に対しては打率.294、13本塁打、34打点、OPS.939の好成績をマーク。もし新たな労使協定でユニバーサルDH(両リーグでの指名打者制)が導入された場合、対左腕用のDH兼代打の切り札として11年ぶりのカージナルス復帰が実現する可能性もありそうだ。

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