マリナーズ シーガーに契約オプション破棄をメールで通達

地元紙「シアトル・タイムズ」のライアン・ディビッシュ記者によると、マリナーズは正三塁手カイル・シーガーに対して来季の契約オプションを破棄する旨を伝えたようだ。現在33歳のシーガーは2009年のドラフト3巡目指名で入団し、生え抜きの正三塁手としてメジャーで11年間プレー。今季が7年1億ドルの長期契約の最終年で、来季の契約は球団側に選択権のあるオプションとなっていた。シーガーはプロ入り後初めてFAとなり、来季プレーするチームを探すことになる。

今季最終戦で地元シアトルのファンから大歓声を浴び、涙を流したシーガー。今季限りでマリナーズを去ることが既定路線となっていたが、複数の関係者によると、シーガーはジャスティン・ホランダーGM補佐からのメールを受け取り、来季の契約オプションを行使しないことを伝えられたようだ。チーム関係者によると、ジェリー・ディポートGMはシーガーに直接伝えるために電話やテキストメッセージを試みたものの、シーガーと連絡が取れなかったという。代わりにディポートはシーガーの代理人であるアンドリュー・ローウェンタールに連絡し、メールを送った旨を報告した。

シーガーの来季の契約オプションは当初、年俸1500万ドルと報じられていたが、シーガーが打席数などの条件をクリアしたため、2000万ドルまで増額。マリナーズはオプション破棄に伴い、バイアウトの200万ドルをシーガーに支払うことになる。生え抜きの正三塁手にオプション破棄をメールで知らせるというのは異例のケースだが、シーガーは以前「ディポートと4年間で1度も会話をしたことがない」と話していたことがあり、シーガーとフロントオフィスの関係は決して良好なものではなかったとみられる。

今季のシーガーは159試合に出場して自己最多の35本塁打と101打点をマークしたものの、打率は.212、OPSは.723どまり。メジャー通算では1395安打、309二塁打、242本塁打、807打点を記録している。2014年にはオールスター・ゲームに選出され、ゴールドグラブ賞を受賞した。

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