メッツがスコットGMの解任を決定 飲酒運転で8月末から休職中

メッツは8月末に飲酒運転で逮捕されて休職処分を受けているザック・スコットGMを、裁判の結果に関わらず、チームに復帰させないことを決定したようだ。この件についてメッツからの正式発表は行われていないものの、関係者によると、メッツは日本時間11月2日にスコットへ通達したという。スコットは昨年12月にGM補佐としてメッツに加入。ジャレッド・ポーター前GMがセクハラ問題で解任されたあと、フロントオフィスのトップを引き継いだが、自身も不祥事を起こし、1年足らずでメッツを去ることになった。

サンディ・アルダーソン球団社長は当初、スコットの飲酒運転に関する裁判が終了するまで、スコットの将来に関する決断を待つことを示唆していた。メッツやアルダーソンからこの件に関するコメントは出されておらず、正式発表は裁判終了後になる可能性もある。しかし、メッツはすでにスコット自身には伝えており、少なくとも球団内では決断が下されたようだ。スコットのGM在任中の主な仕事としては、ドラフト1巡目で指名したクマー・ロッカーと契約しなかったこと、トレード・デッドラインでカブスからハビアー・バイエズを獲得したことなどが挙げられる。

メッツは現在、フロントオフィスの新たなリーダー(GMもしくは編成本部長)の人選を進めている。新たなリーダー探しは暫定的にフロントオフィスのトップを務めているアルダーソンが主導権を握っているが、新たなリーダーが決定後、アルダーソンは編成部門から離れ、ビジネス部門に完全移行する予定だという。また、ブリン・アルダーソンとイアン・レバインの両GM補佐はチームに残っており、今後決定する新たなリーダーをサポートしていくとみられる。

セオ・エプスタイン、デービッド・スターンズ、ビリー・ビーンといったビッグネームの招聘が不調に終わり、他球団からのヘッドハンティングも次々に失敗しているメッツ。無事にフロントオフィスの新たなリーダーを見つけることはできるだろうか。

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