京急品川駅係員が遺失物着服 21回で被害10万円「業務上のストレスから」

京急グループ本社

 京浜急行電鉄(横浜市西区)は2日、品川駅の男性係員(53)が2020年10月~21年9月の間、遺失物のICカ-ドや現金を21回にわたり着服していたことが判明したと発表した。被害額は約10万円に上る。

 同社によると、係員は同駅改札口などに届けられた無記名のICカ-ド15枚(5万7429円相当)と現金4万6千円を持ち主になりすまして不正に返還手続きし、着服したという。

 始発前の午前4時ごろに遺失物の返還手続きが複数回行われているという不審な記録が、今年9月の社内デ-タ調査で発覚。係員は事実関係を認め、「業務上のストレスがあってやった」と話しているという。同社は「厳正に処分する」としている。

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