那須川天心が金メダリストボクサーとの合同練習でつかむ〝成長のヒント〟

公開練習を行った那須川(左)と並木(東スポWeb)

〝キック界の神童〟那須川天心(23)が、幼なじみのメダリストから成長のヒントを得ようとしている。

2日、那須川は拠点とする「TEPPEN GYM」で、東京五輪女子ボクシングフライ級銅メダリストの並木月海(23=自衛隊)と合同練習を行った。幼なじみである並木の〝出稽古〟を受け入れた形だが、那須川にとっても収穫は大きかったようだ。並木について「パワーもあるし、圧力のかけ方も持っている。技術で勝負すると差はないので、そこで学ぶものはあると思います」と分析する。

その上で自身が吸収できそうな点を問われると「攻めの姿勢とか、(パンチの)散らし方、それに間の取り方とかですね。本当に、僕が教えるだけじゃなくて学べることが多い」と力強く話した。すでに来春のプロボクシング転向を見据え練習を開始しているが、それとも違うヒントがつかめたという。

理由はラウンド数の多いプロと違い、アマチュアボクシングは3分3Rで戦うからだ。これはキックボクシングの主なラウンド数と同じで「(プロよりも)キックボクシング寄りの出力になっている」という。並木は今後も継続して「TEPPEN GYM」での練習を希望しており、那須川も歓迎。「僕的にもプラスになるし、ジムの選手にもいいと思います」と話した。

ボクシング転向を前に、神童にさらなる進化の兆しだ。

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