ブルージェイズ・ゲレーロJr. フアン・マリシャル賞の初代受賞者に

最も優れたパフォーマンスを見せたドミニカ共和国出身選手を表彰するフアン・マリシャル賞が今季から新設され、ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)が初代受賞者となった。フアン・マリシャルは1960年代から70年代にかけて主にジャイアンツで活躍したドミニカ共和国出身の右腕で、通算243勝をマークし、1983年にアメリカ野球殿堂入り。ゲレーロJr.は投票者100名から1位票を97票獲得し、フェルナンド・タティスJr.(パドレス)やフアン・ソト(ナショナルズ)に圧勝した。

この賞は100名のリポーターやジャーナリストの投票によって受賞者が決定され、先発投手なら投球回数100イニング以上、救援投手ならチームの試合数の30%以上に登板(48試合)、野手ならチームの試合数の65%以上に出場(105試合)した選手が投票対象となる。

有資格選手44人のうち15人がポイントを獲得し、ゲレーロJr.は1位票を97票、2位票を3票獲得して合計594ポイントで圧勝。タティスJr.は1位票を2票獲得して326ポイントで2位、ソトは1位票を1票獲得して305ポイントで3位となり、トップ5にはこの3人のほかにラファエル・デバース(レッドソックス)とテオスカー・ヘルナンデス(ブルージェイズ)が名を連ねた。

現在22歳のゲレーロJr.はメジャー3年目の今季、161試合に出場して打率.311、48本塁打、111打点、出塁率.401、長打率.601、OPS1.002の好成績をマーク。シーズン終盤まで三冠王の可能性を残し、最終的にサルバドール・ペレス(ロイヤルズ)と並ぶ48本塁打で本塁打王のタイトルを獲得したほか、出塁率、長打率、OPS、得点(123)などの各部門でリーグトップの成績を残した。

「ドミニカ共和国出身選手のMVP」に輝いたゲレーロJr.は、ア・リーグMVPの投票で大谷翔平(エンゼルス)に次ぐ2位となることが有力視されている。注目のア・リーグMVPは日本時間11月9日にファイナリスト3名、同19日に受賞者が発表される予定だ。

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