テロ防止へ対策確認 長崎港で合同訓練 海保、県警など12機関

訓練で不審な小型船を追跡する海保のヘリ=長崎港

 長崎港でのテロを未然に防ごうと長崎海上保安部や県警、長崎税関など12機関でつくる「危機管理コアメンバー」は4日、同港の松が枝岸壁一帯でテロ対策の合同訓練を実施した。
 訓練は2004年から実施し18回目。約130人が参加した。
 松が枝岸壁に停泊する旅客船にメールで爆破予告が届き、船内に乗客が残っているとの想定。訓練では、海保職員と警察官が乗客らを避難誘導し、消防隊員が爆発による火災の消火や負傷者の救出に当たった。長崎税関職員による手荷物検査では、爆破物を持ったテロリストが暴れ始め、県警機動隊が身柄を取り押さえた。また港内に侵入したテロリストの仲間の小型船を海保の巡視艇とヘリ、県警の船舶が連携して追跡し、威嚇射撃などで投降させるまでの動きを確認した。
 県警警務部の鷺池満治首席参事官は「訓練で得られた成果を今後の対策に生かしてほしい」と参加者に話した。


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