〈動画あり〉現・新市長が事務引き継ぎ 緊張感の中、バトンタッチ 上越市

 上越市の村山秀幸市長から新市長となる中川幹太氏への事務引き継ぎが5日、市役所木田庁舎で行われた。両氏と立会者の野口和広副市長が事務引継書の内容を確認し、署名を交わした。

 村山市長は「(市政の課題は)多岐にわたる。よろしくお願いします」と声を掛け、中川氏に引継書を手渡した。

村山市長から中川氏へ事務引継書が手渡された

市長引き継ぎに合わせ、同日は新潟県上越地域消防事務組合(立会者・池田聡消防局長)、上越広域伝染病院組合(立会者・田中靖子事務局長)の管理者引き継ぎを実施。緊張感のある雰囲気の中、10分弱で全ての引き継ぎが完了した。

 終了後、中川氏は報道陣の取材に応じ、「引き継いだ事業を責任を持って運営していかなくては。身の引き締まる思い」と述べた。9日の就任に向け、「(コロナの)緊急対策の補正予算や人事を固めていく準備に追われている。市民からおめでとうの祝福と同時に、さまざまなご要望の声もたくさん頂いている。行政の皆さんとスムーズに問題を解決していくために努力したい」と表情を引き締めた。

 村山市長の市政運営に関する質問に「財政調整基金を積み上げた万全な行政運営を評価。(一方で)世の中の動きに対して上越市は遅れている。人口減少、災害など、さまざまな問題へ向けた前向きなチャレンジをする市政にしたい」と意を示した。

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