現在、SDGsキャンペーン「未来へ 17action」を全国展開中のNHK。そこで同局の九州・沖縄地区ではその取り組みと連動し、11月から「#BeyondGender」キャンペーンを実施する。
世界経済フォーラムが毎年公表している“男女格差を測るジェンダー・ギャップ指数”。その最新順位で日本は156カ国中120位（2021年3月発表）。残念ながら世界的に見て性別による格差に問題ありと数値が示している。中でも九州・沖縄地方は“男らしさ・女らしさ”の縛り（＝ジェンダー）が、いまだに強いとの声も多い。ジェンダーを超えて誰もが“ありのままの自分”で生きられる社会になるように…。そんな願いからNHK九州・沖縄では11月を“集中月間”と位置づけ、ジェンダーの問題をさまざまな番組で取り扱っていく。
11月19日には「～#BeyondGender九州・沖縄キャンペーン特別番組～『Change2021』（仮）」をNHK総合（午後7：30、九州・沖縄ブロック）で放送する。「LGBTQ+」や「性教育」の分野で従来の制度や考え方を変えようとする若者たちと、タレントのryuchellが本音でトーク。ジェンダーによる不自由から解放され、多様な生き方が可能な社会への“Change”のヒントを探る。
ryuchellは「このたび、番組に参加させていただくことになり、とてもうれしいです。今、多様な生き方がひと昔前よりも認められる雰囲気がある気もしますが、実際に生活していく上で、やはりまだまだ『ジェンダー』の問題は消えません。そしてこれからも、誰もがジェンダーについて多様な考えを持つことになるなんて、僕も思っていません。そんな中で、これからの時代、何を大切にしないといけないのか。自分自身がどういう軸で生きていくべきなのか。違う考えを持っている方に、気持ちを改めてもらうことが果たして本当に正解なのか。それはもしかしたら自分たちも同じ強要をしてしまっているのではないだろうか。“性”について理解を深め、いろいろな生き方をする方々の心に寄り添いながら、いろいろな角度で話していけたらうれしいです」と話している。
また11月23日にはNHKラジオ第1で「ホントに知ってる？LGBTの今！～九州沖縄の最新事情～」（午前10：05、九州・沖縄ブロック）を放送。同地方では性的マイノリティーや事実婚のカップルと同居する子どもを家族として認める「ファミリーシップ制度」が導入されるなど、少しずつ新しい動きも出始めている。番組では、最新事情を交えながら知っているようで知らない「LGBT」の現状、当事者の方の“生きづらさ”についてリスナーと共に考える。出演はKABA.ちゃんほか。
その他NHK九州・沖縄各県の夕方のニュースでも、「ジェンダー」をテーマにしたシリーズ企画を予定している。“SDGs”、“ジェンダー”とよく耳にするワード。このキャンペーンを、理解をより深めてみるきっかけにしてみてはいかがだろう。
【プロフィール】
ryuchell（りゅうちぇる）
1995年9月29日生まれ。沖縄県出身。O型。身長172センチ。個性的なファッションと強烈なキャラクターで注目を集め、多数のバラエティー番組に出演。2016年12月にモデル・タレントのぺこと結婚。1児の父となった現在は、育児やダイバーシティーに関する発信が注目を集めている。
