メッツがシンダーガードとコンフォートにQO提示 両者受諾か

日本時間11月7日、メッツが自軍からFAとなったノア・シンダーガードとマイケル・コンフォートに対してクオリファイング・オファーを提示したことが明らかになった。シンダーガードはトミー・ジョン手術明けで今季2試合しか登板しておらず、コンフォートも8月以降にやや持ち直したとはいえ、自己ワースト級の成績。この状況のなかでFA市場に出ていっても満足なオファーを得られる可能性は低く、両者とも自身のバリューを立て直すために、クオリファイング・オファーを受諾して残留する可能性があるとみられている。

9月下旬、トミー・ジョン手術のリハビリを終えて戦列復帰を果たしたシンダーガードは、クオリファイング・オファーについて「(提示してもらえるなら)非常にありがたいことであり、僕が期待していることでもある」と話していた。2ケタ勝利を3度、200奪三振を2度記録しているシンダーガードだが、トミー・ジョン手術により昨季を全休し、今季の登板も2試合だけ。クオリファイング・オファー(年俸1840万ドルの1年契約)を受諾して残留し、好成績を残したうえで来オフのFA市場に出ていくのが現実的な路線だろう。

コンフォートは2017年から3年連続で27本塁打以上を放ち、短縮シーズンの昨季も打率.322、9本塁打、31打点、OPS.927という好成績を残したが、今季は125試合に出場して打率.232、14本塁打、55打点、OPS.729と大不振。ただし、7月末の時点で打率.198、OPS.646だったのに対し、8月以降は打率.272、OPS.829と持ち直した。28歳という若さも他球団にとって魅力的であることは間違いなく、コンフォートがクオリファイング・オファーを拒否することを予想する声もある。もちろん、シンダーガード同様に、クオリファイング・オファーを受諾して残留する可能性もある。

両選手にはクオリファイング・オファーの受諾もしくは拒否について決断するまで10日間の猶予が与えられ、その間にメッツと他の契約形態(たとえば年平均額を下げた複数年契約)について交渉したり、自身の市場価値を探るために他球団と交渉したりすることも可能だ。10日後、両選手がどんな決断を下すか注目したい。

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