朝鮮東海岸で地下水による塩生産スタート 江原道の元山製塩所で

朝鮮の西海岸にある元山製塩所(江原道)で地下超塩水による塩生産を始めた。

地下超塩水は、鉱物含有量が1リットル当たり50g以上の地下水のことをいう。

地殻変動によって生じた海水湖や満ち潮によって干潟地域に入った海水が干潮時に乾燥した気候条件の影響を受けて蒸発、濃縮される過程が長期にわたり繰り返されることで、徐々に地中に浸透して形成される。

朝鮮では、地下超塩水による塩生産が、2011年に逝去した金正日総書記の遺訓とされてきた。

元山製塩所(C)朝鮮新報

金正恩総書記は、2016年5月、朝鮮で初めて地下超塩水による塩生産方法を導入し、小さな塩畑で大量の塩を生産している西海岸のある製塩所を訪ね、地下超塩水による塩生産を朝鮮労働党の政策として推し進めることを決めた。

今年、江原道では塩生産の集約化、機械化に取り組み、地下超塩水を積極的に利用するための設備、資材を確保した。

元山製塩所は国内でも規模が大きい塩生産所だ。

今回、東海岸で初めて地下超塩水による塩生産が始まることで生産サイクルを短縮し、塩田の面積当たりの生産量を増大させることができるという。

© 株式会社朝鮮新報社