カージナルスが救援左腕・マクファーランドと再契約 1年250万ドル

日本時間11月9日、カージナルスは自軍からFAとなった救援左腕T・J・マクファーランドと1年契約を結んだことを発表した。球団新記録の17連勝を含む今季後半戦の快進撃の立役者の1人であり、カージナルスは再契約を目指すとみられていたが、予想通りの動きとなった。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者によると、マクファーランドの年俸は250万ドルで、それとは別に50万ドルの出来高が設けられているという。よって、マクファーランドは最大で300万ドルを手にすることができる。

現在32歳のマクファーランドは、オリオールズやダイヤモンドバックスで防御率2点台をマークしたシーズンこそあったものの、これまでは重要な戦力とみなされるような選手ではなかった。2019年オフにウエーバーでダイヤモンドバックスからアスレチックスへ移籍し、短縮シーズンの2020年は23試合に登板したが、防御率4.35と平凡な成績。シーズン終了後にFAとなり、今年2月にナショナルズとマイナー契約を結んだが、6月になってもメジャーでの登板機会はなく、6月末に解雇された。

しかし、投手陣の駒不足に悩んでいたカージナルスと7月にマイナー契約を結ぶと、後半戦からメジャー昇格を果たし、ゴールドグラブ賞を史上最多となる5人も輩出したバックの好守にも助けられ、38試合に登板して4勝1敗、15ホールド、防御率2.56の好成績をマーク。リリーフ投手であるにもかかわらず、後半戦に打たせた併殺打の数(12本)はトップに1本差のメジャー3位タイだった。奪三振率は低いものの、高いゴロ率を武器に安定した活躍を続け、17連勝を含む後半戦の快進撃に大きく貢献した。

カージナルスは自軍からFAとなった選手のうち、マクファーランドのほかにも、ジョン・レスター、J・A・ハップ、ウェイド・ルブラン、ルイス・ガルシアらとの再契約に興味を示していることが報じられている。今季後半戦の快進撃を支えた戦力をキープしつつ、さらなる戦力アップを目指すオフシーズンとなりそうだ。

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