力を注ぐ“食品リサイクルの輪” みどり産業が取り組むSDGs

力を注ぐ“食品リサイクルの輪” みどり産業が取り組むSDGs

 毎日大量に回収される食品ゴミ。

  この食品ゴミをたい肥にリサイクルし、このたい肥を利用して野菜を栽培。さらにその野菜を飲食店などに提供…。

 この活動を行っているのは、“食品リサイクル”に力を注いでいる、みどり産業株式会社です。

みどり産業株式会社 津根 頼行 代表取締役 社長「事業内容は、一般廃棄物の収集運搬・産業廃棄物の収集運搬・そして各リサイクル施設の工場を運営している」

SDGsへの取り組み きっかけは?「元々“リサイクルループ”を作りたくて、すべて一貫してやれたらなと。お客さんにもそれを喜んでもらって、さらに信頼関係を深めたいと思い取り組んでいる」

「リサイクルループ」とは?

「まずはお客さんから廃棄物が出る。それを私たちが収集する。さらにそれをリサイクルして、たい肥をつくる。そのあとに野菜をつくる。そしてその野菜をスーパーに戻す。というような輪の形でループを回していくという形を考えている」

みどり産業が行う、具体的なSDGsの取り組みは?

みどり産業株式会社 千葉工場 加藤 正俊 工場長「みどり産業では、食品残渣を発酵させて、たい肥化するという食品リサイクルに取り組んでいる」

「専用トラックで回収された食品残渣(野菜くずなど)を当社の工場に持ち込み、生ごみと生ごみの3倍の量のチップを機械でよく混ぜ合わせ、約21日間発酵させる」

「これで生ごみは消滅するが、たい肥として更に90日間以上かけて熟成させていく。それから、細かい粉にして出来上がり。それを生産者に販売していく」

「たい肥の製造販売と合わせて、農業も行っている。現在はソフトケールを栽培している。サラダ向けの商材として一年中供給できるように計画して栽培。このソフトケールの販売とあわせて、加工品の栽培にも力を入れている」

 例えば、業務向けのケールペーストを冷凍で販売しているほか、ソフトケールをふんだんにつかったキーマカレーをレトルトで製造。

 そのほかにも、農地を活用して企業や子どもたち向けの“農業体験”を行い、緑の大切さを伝える活動をしているということです。

みどり産業がさらに目指す目標は?

みどり産業株式会社 津根 頼行 代表取締役 社長「今後は、さらに施設を大きくして、自分たちが培った知恵を施設に入れて頻度をあげて、製品の精度をあげて皆さんに還元出来たら」

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