黒羽麻璃央らが船乗りを演じるドラマ「フレンドシップ」。脚本はかが屋・賀屋が担当

BS日テレでは11月30日から、連続ドラマ「フレンドシップ」(火曜午後11:30)がスタートする。

ドラマでは、個性豊かな若い船乗りたちが、時にぶつかり、手を取り合いながら、唯一無二の“仲間”となっていく、実話を基にした物語が展開。二等航海士の瀬戸夕日を黒羽麻璃央、二等機関士の泉珊瑚を本田礼生、二等機関士の遥灯豊を田村心、三等航海士の由良美波を木津つばさが演じる。そのほか、賀屋壮也(かが屋)、鈴木もぐら(空気階段)、野間口徹が出演。賀屋は脚本も手掛ける。

輸出・輸入量全体における海上輸送の割合は、99.6%。つまり、船がないと日本の経済は回らない。しかし、日本を根幹から支えるその事実や、そこで働く船乗りに関してはあまり知られていない。船の種類にもよるが、出航したら数カ月帰って来られないこともざらで、その間は港に着く以外、常に海の上。船員たちは、見渡す限りの青い海に囲まれ、限られたメンバー、物資で過ごすのだ。仲間たちとの楽しい食事、地平線に沈む夕日、舞台照明を思わす満天の星空――。それは陸では決して味わえない、至極の時。しかし一方で、海賊船の急襲、嵐との遭遇など、その仕事は常に危険との隣り合わせ。そんな、押し寄せるロマンと危険の波を突き進む船乗りたちの姿が描かれる。

黒羽は「海の上で生きる男たちのあるあるや、変わり者だらけの船員たちのコメディーをうまく混ぜ合わせたドラマになっております。実際に乗船させていただきまして、右を見ても左を見ても前も後ろも海が広がっており、撮影期間は海に生きた黒羽麻璃央でした。ぜひ楽しみにしていただけたらと思います!」と貴重な経験を報告。

本田は「笑いあり涙あり海ありの人間ドラマになっております。実際に動いている船上での撮影が多かったのですが、実は僕自身は船酔いしやすい体質でめちゃめちゃ大変でした!(笑)。リアルに働いている方々は数カ月もこの船上で生活をしていると思うと本当に大変な仕事だなと痛感させられました。そんな船員さんたちの楽しいことや苦労したことなどを参考にさせていただきながら役作りをしました」と苦労とともに振り返る。

田村は「海運業、船長、航海士、水先人…聞いたことはあるけれどイメージできなかったお仕事を、このドラマをきっかけに知り、学ぶことができました。船で働く人たちってカッコいい」と述べつつ、「自分が演じる遥灯は美意識が高いというか、ナルシストというか…そんな役です。スタッフさんが自分のSNSを参考に遥灯のキャラクター像を作り上げたんですけど、スタッフさんが参考にしたのが日傘についての投稿なんですよね。そこからあんな役になるとは…(笑)」と演じる役柄に触れた。

「『船は、友情は、心からすてきだ』と感じさせてもらえる作品」と感激する木津は、「今回このドラマでは実際の船の上で撮影をさせてもらったり、撮影中にはいろいろなことを学ばせていただいたり、貴重な経験になりました。とてもすてきな制作陣の皆さま、そして出演者さまに囲まれながら過ごした日々。刺激だらけで愛のある作品となっております」と手応え十分の様子。

「僕自身にとっても、初めての役柄・職業で、楽しんで演じさせていただきました」と喜ぶ野間口は、「船に関わっている職業の方や、そのご家族・友人の方々には『あるあるー!』という内容でしょうし、そのほかの方々にとっては『え? 本当に?』という驚きが、たくさん散りばめられていると思います。笑いながら、時にウルっとしながら、船員さんたちの日常や、悲喜こもごもを感じていただけるでしょう」と見どころを伝える。

そして、二足のわらじで作品に関わった賀屋は「貨物船で働く船乗りさんが主役のドラマということで、最初は何も分からないところから始まったのですが、実際に船乗りの方々にお話を聞かせてもらいながら、船乗りの楽しさや厳しさをお伝えできたらいいなと思いながら書かせていただきました! 撮影も終始楽しく、素晴らしい作品になったと思います」とアピールしている。

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