駐日ドミニカ大使、「第二の実家」神奈川・愛川を訪問 外国籍住民の集住地、交流に意欲「野球教室開きたい」

愛川町を訪れたロバート・タカタ大使(左)と小野澤豊町長=町役場

 中南米ドミニカ共和国のロバート・タカタ駐日特命全権大使(44)が10日、神奈川県愛川町を訪れ、小野澤豊町長と子どもたちや住民の交流などについて話し合った。

 同町内には県内陸工業団地などの企業で働く外国籍住民が多く、ドミニカ共和国人は全国の市区町村で最多の68人が暮らしている。タカタ大使自身、10代から20代の10年間、同町内に住み、同工業団地内の企業で勤務経験がある。今年、駐日大使に就任し、新型コロナウイルス禍が収まってきたことから、以前から希望していた同町への訪問が実現したという。

 大使は「愛川町は第二の実家のようなもの。ドミニカも日本も野球が盛ん。今月27日には愛川町内で外国籍の子ども向けの野球教室を開きたい。将来は子どもたちの野球留学なども考えたい」と、具体的な取り組みを紹介。

 町長は「町民と外国籍住民は寄り添って暮らし、内陸工業団地で夏に行われる町勤労祭野外フェスなどのイベントに一緒に参加している」と町民との融和ぶりを話していた。

 大使はその後、宮ケ瀬ダムや大矢孝酒造(同町田代)、神奈川中央養鶏農協(同町三増)などを視察した。

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