腹話術公演4444回 川崎の男性「優しさは戦争を止める」

4444回目の公演で、児童を前に相棒のゴローちゃんと話すしろたにまもるさん=川崎市立小倉小

 川崎市幸区のプロの腹話術師、しろたにまもる(本名・城谷護)さん(80)の公演が、11日の市立小倉小(幸区)で4444回目に達した。相棒の人形「ゴローちゃん」と反戦メッセージも伝え、「優しさは困った人を助け、戦争を止める。笑いと優しさが必要だと伝わってほしい」と話した。

 「ゴローちゃん、何歳ですか」「小さい!天才!」「ゴローちゃんは何座ですか」「ギョーザ!インフルエンザ!」「笑うと病気は逃げていきます。皆さんも大いに笑ってください」「今日は、面白くなくても笑え!」

 この日、しろたにさんは爆笑する3年生約140人に、あいさつや友だちの良いところを探す大切さを教えた。東日本大震災など被災地などで公演した経験や、故郷・長崎に投下された原爆の悲惨さも伝えた。

© 株式会社神奈川新聞社