子どもの笑顔守る場に 21日、横浜・金沢区にホスピス開所

21日に開所する横浜こどもホスピス(横浜市提供)

 小児がんなど命に関わる病気を抱えた子どもたちが、家族と楽しいひとときを過ごす通所施設「横浜こどもホスピス~うみとそらのおうち」が21日、横浜市金沢区に開所する。運営主体のNPO法人「横浜こどもホスピスプロジェクト」の田川尚登代表は、「病院と自宅しか居場所がない子どもたちが、残された時間を有意義に使える『第2の我が家』のような場所を提供したい」と願っている。

 ホスピスは1日2~3家族の利用を想定しており、1階は利用者や家族が親交を深めたり、地域住民と交流することができるエリアで、2階は海を見ながら家族で入浴できる大きな風呂やプレイスペースがある。宿泊機能はないという。

 看護師や保育士が常駐し、子どもやその家族の希望、体調に合わせた個別のプログラムを提供する。財源は企業や個人からの寄付が主体となり、ボランティアスタッフが活動を支える。

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